異常気象や自然災害の後には点検を
近年、大型台風や降雪地域ではない地域での大雪など、全国的に異常気象による自然災害が増えています。
こうした災害のあとは、住宅に一見して被害がないようでも、後々大きなダメージにつながる不具合が起きているケースがあります。
戸建住宅の寿命を縮めないためには、定期的な点検やメンテナンスが大切ですが、加えて、異常気象や自然災害の後にはこまめな点検と必要に応じ適切な修繕をしていきましょう。
今回は、大切なマイホームを守るために、台風、ひょう、ゲリラ豪雨、大雪などの後の屋根や外壁、内装の点検ポイントを紹介します。
強風やひょうの後に確認したいこと
・屋根
強風による瓦やスレート材のずれ、金属屋根のはがれやめくれ。
また、飛来物やひょうによる屋根材の破損、ひび、塗装のキズ、はがれなど
・外壁
羽目板やサイディングのはがれやめくれ。
飛来物やひょうによる外壁の破損、塗装のキズ、はがれ
・雨どい
といのはずれやすれ、破損、ゆがみ。
また、内部に飛来物やゴミがつまっていないか
台風、豪雨の後は雨漏りのチェックを
屋根瓦がずれていたり、屋根や外壁にひび割れがあるところに大雨が降ると、雨漏りが起きる可能性が高くなり、次のような症状になって現れます。
雨漏りの症状は時間が経ってから現れることもあるので、台風の大雨や集中豪雨の直後だけでなく、継続して注意することが大切です。
・屋外
屋根や外壁、バルコニーなどのひび割れや窓枠の周囲のシミ、変色
・屋内
天井や天井付近のシミ、変色、壁紙や塗装の浮き、はがれ。
床材のふくれ、フローリングの反り。
一定の部屋・場所で結露やカビが増える。
障子やふすまのうねりやふくらみ
大雪の後にも確認を
降雪・積雪地域ではない地域の住宅は雪害対策がされていないことが多いものです。
特に降雪・積雪地域以外での大雪の後は、次のような被害がないか確認することをおすすめします。
・雪の重みや落雪による被害
雨どいの変形や破損、ひさしやガレージの屋根の変形、破損
・凍害
屋根材や外壁などのひび割れに雨水やとけた雪が入り込み、凍って膨張することで、次のような症状が現れる。
もともとあった外壁などのひび割れが大きくなる、塗装の劣化したスレートのふくらみ、割れ
台風などの災害のあとには、こちらのチェックリストを参考に自宅を確認し、異常があれば早めにご相談ください。
ただし、屋根に登るなどムリはせず、高いところは地上や2階の窓からなど、見える範囲で確認してくださいね。
(参考:リフォーム施工事例)
(関連コラム:地震に強い家にするために意外と大事なこと)
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