老後に使いやすい洗面スペースとは
老後に向けて自宅のリフォームを考えるとき、意識したいのがコンパクトな住まいです。
家事や生活のための動線を短くシンプルにしたいものです。
コンパクトな住まいといえば、家全体を小さくするイメージがありますが、機能によっては広めのスペースを確保したい場所があります。
多くの家庭にとって多機能空間である洗面所もその1つ。
将来、杖や車椅子を使う可能性や介護のしやすさを考えると、洗面所は最低2畳くらいの広さが必要になります。
せっかくなら、広いスペースを取り便利に使える機能をつめこんでおきたいですね。
そこで、老後に向けて使いやすく便利な洗面スペースをつくるためのヒントをお伝えします。
洗濯機を置くなら動線に注意
洗面所を洗濯機置き場や脱衣室と兼ねている場合、洗濯機は物干し場までの動線がなるべく短くなるように配置したいものです。
出入口の位置によっても動線は変わってくるので、動きやすい配置を検討しましょう。
また、出入口は洗濯カゴを持ったまま開け閉めしやすいことが大切です。
それには、開き戸より引き戸の方が使いやすいです。
加えて、天井や壁の上部にハンガーレールを取り付けておけば、洗濯機からすぐに洗濯物をハンガーにかけることができます。
このハンガーレールには、お風呂に入る前に脱いだ衣類もかけることができて便利です。
洗面所で何をすれば、便利?
他にも、洗面所でできれば便利なことはいろいろあります。
例えば、ほとんどのお宅では、洗面所で髪のスタイリングやひげ剃りもされているでしょう。
これに加えて、お化粧もできれば便利ですね。
そこで、洗面台のカウンターに化粧台の分もプラスして作りましょう。
カウンターの下には椅子を置いて座って使えるようにすれば、年をとってもラクに使えますし、車いすにもそのまま対応できます。
さらに、このカウンターはアイロン台が乗せられる大きさにしておけば、座ってアイロンがけができるリネン室にもなります。
カウンターしたなどにアイロン台とアイロンのための収納もつくっておきましょう。
アイロンがけした衣類は洗濯物用に取り付けたハンガーレールにかければいいですね。
これなら洗面所でメイクアップやグルーミング、着替えまで済ませられます。
とはいえ、ここまでの機能をすべて詰め込むと2畳よりも広いスペースが必要になります。
その分、今後は使わないスペースを削る、トイレとあわせてワンルーム化させるなど検討してもよいでしょう。
また、洗面所でやりたいことを効率よくできるようにするためには、コンセントの数や位置にも注意が必要です。
便利で快適な洗面所のプランについてはお気軽にご相談ください。
(参考:洗面所のリフォーム)
(関連コラム:高齢者にも使いやすいトイレの広さや設備を考えてみる)
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