屋根・外壁のシミ・カビは、建物外部のSOSサイン

067 屋根・外壁のシミ・カビは、建物外部のSOSサイン

放っておけない外装のシミやカビ


戸建住宅の屋根や外壁は毎日雨風にさらされている部分です。
なので、多少のシミやカビがあるのは当たり前?
いいえ、屋根や外壁といった外装のシミ・カビは住宅の美観を損ねるのはもちろん、内部が腐食しているサインかもしれません。
そのまま、放置しておくと家全体を傷める恐れも…。

そうならないためには、外装のシミ・カビの原因と影響を知り、早めの対処が欠かせないのです。


外装のシミやカビの原因と影響は


屋根や外壁にシミやカビが発生するのは、塗装やサッシまわりなどのコーキング(充填材による目地のすき間の防水加工)が年数とともに劣化し防水効果が落ちているからです。
シミやカビには、洗浄や塗り替え、コーキングの打ち直しなどの対応をすることが多いのですが、何もしないで放置しておくと劣化がどんどん進みます。
そして、防水効果がさらに失われていくと、屋根・外壁の表面やコーキング部分にクラック(ひび割れ)が発生します。

クラックから雨水が浸入すると、最悪の場合、家の構造を支える柱やはりを腐食させる恐れがあるのです。
こうなると、家の寿命を大幅に縮め、大がかり修繕が必要になります。


自分でチェックしてみよう


まずは、自分で屋根や外壁をチェックしてみましょう。
ひと目見て問題がなさそうでも、新築から5年以上経っていれば確認することをおすすめします。

屋根全体を見るのはむずかしいので、できる範囲で観察してください。
特によく確認したいのが、こんな個所です。

  • 屋根の軒裏(外側に出ている屋根の裏側):ここにシミやカビがあると、内部に雨漏りしているおそれあり。
  • ユニットバス:15年程度
  • 北側の外壁:日当たりが良くなく湿気やすいので、カビが生えやすい。
  • 外壁やタイルの継ぎ目、サッシまわり:コーキングが劣化すると縮んですき間ができ、そのまわりにシミ、カビが発生しやすい。

シミやカビに加え、サビ、塗装の色あせ・はがれ・水ぶくれ、クラック、チョーキング(塗装面に触れると手に粉がつく)といった症状があれば要注意です。
こうしたトラブルが見つかれば、外装の専門業者に相談しましょう。


早めの対処とメンテナンス計画を


外装のトラブルには早めの対処が欠かせませんが、トラブルを防止することも大切です。
そのためには、定期的に洗浄し塗替えやコーキング工事などをしたいものですが、その時期は、立地環境や外壁材・屋根材の種類によって異なります。
一般的な目安としては、新築から10年程度で、屋根や外壁の塗り替えをするのが良いとされています。

自宅の屋根材・外壁材の種類を確認し、メンテナンス計画を立てましょう。
また、ちょっとした汚れをそのままにしないなど、日ごろからの掃除も大切です。

とはいえ、築10年以内でも上記のような症状があれば、外装業者に相談を。
外装のお手入れは、家を守ることにつながります。

(参考:外壁塗装工事についてはこちら
(関連コラム:ここに注意すれば失敗なし!外壁リフォームの色選びのコツ

No.067

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