屋根と外壁以外も必要?意外と大事な外まわりの塗装メンテナンス 

221 屋根と外壁以外も必要?意外と大事な外まわりの塗装メンテナンス 

外装の塗装メンテナンスとは


戸建住宅を長持ちさせるには、外装のメンテナンスが大切です。
家の外装といえば、まず思い浮かぶのが雨風から住まいを守ってくれる屋根と外壁。

金属や人工スレートなどの屋根材、ほとんどの外壁材には定期的な塗装の塗り替えメンテナンスが欠かせません。
建材の表面に塗料を塗ることで塗膜ができ、防水効果となり、腐食を遅らせることができるからです。

このように大切な塗装メンテナンスですが、屋根と外壁以外にも家の外回りには塗り替えの必要な箇所がいろいろとあるのをご存知ですか?
それは、鉄製や木製の部分や造作物で、鉄部・木部ともいわれます。

今回は、意外と見落としがちな外まわり部分の塗装メンテナンスついてお伝えします。


屋根と外壁以外にも塗り替えが必要


次のような部分、造作物が鉄製または木製の場合は、定期的な塗装メンテナンスが必要です。

・ベランダ、縁台、ウッドデッキ(*樹脂木の場合は不要)
・ひさし、雨戸の戸袋
・玄関ドア
・フェンス、門扉など


塗替えのタイミングは?


木部用の塗料には、ステインなど木材に浸透するタイプと表面に塗膜を作る2つのタイプがあり、浸透タイプの塗料は1〜5年で塗り替えが必要といわれています。
鉄部には、塗膜を作るタイプの塗料を使いますが、一般的に、木部にはよりこまめな塗り替えが欠かせません。

いずれも、塗り替えの適切なタイミングは塗料の種類やグレードにより異なります。
新築や塗装メンテナンスの際に、施工した業者に次のメンテナンス時期を確認しておきましょう。

ただし、次回の塗り替えを予定している前でも、こんな症状があらわれたら、メンテナンスを早めた方がよいかもしれません。

・汚れが目立つ、色あせ、変色
・チョーキング:塗装面を触ると手に粉がつく、塗装面に手の跡が残る
・塗装のふくれ、割れ、はがれ
・カビやコケの発生


こんな症状には要注意


以上に加え、鉄部にサビが見られる場合は要注意です。
サビが表面だけであれば、落として塗装できますが、内部まで進行していると鉄材本体が劣化している可能性が高く、そうなると塗装では間に合いません。
鉄製ベランダやフェンスなどはサビが進行すると倒壊の恐れがあり、大がかりな修繕や本体の交換が必要になります。

木部も同様に、木材そのものの腐食や劣化があれば、修繕・交換が必要です。
木製ベランダやウッドデッキなどの腐食も倒壊の危険性につながりますし、木材が腐食するとシロアリが発生しやすい環境になり、住宅本体にも蟻害が及ぶこともあります。


塗り替えはDIYでもできますが、サビや腐食の恐れがあるときは専門の業者に相談することをおすすめします。
屋根・外壁とともに早めのメンテナンスを心がけるようにしましょう。

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No.221

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