カーペットのメリットをご存知ですか?
現在では、住宅の床材としてあまり使われなくなったカーペット。
ホコリが出やすく、アレルギーに良くないといったイメージから敬遠されていました。
しかし、実際には、特にウール製のカーペットはホコリを吸着する働きがあります。
カーペットの繊維に着いたホコリは掃除機で吸い取ることができ、フローリングよりも舞い上がるホコリの量が少ないという調査結果もあります。
また、高い保温性や防音性、ほどよいクッション性などの機能もあり、カーペットは、小さなお子さんやお年寄りにやさしく、バリアフリーの家づくりにも適した床材です。
こうしたメリットが近年見直され、素材や形状、施工の仕方など住宅用カーペットのバリエーションが非常に豊富になっています。
今回は、今どきのカーペット選びのヒントをお教えします。
カーペットの素材を知ろう
まずは、主なカーペットの素材を知っておきましょう。
次のようなものがあり、耐久性の高いものから順になっています。
・ナイロン:耐摩耗性、耐水性にもすぐれ、人の行き来の多い場所によく使われる。
・ウール:天然素材で肌触りが良く、暖かい。調湿機能があり、表面がさらっとしていて、液体ジミがつきにくいが、遊び毛(繊維の抜け)が多い。
・ポリプロピレン:軽く丈夫で、水、汚れに強い。遊び毛がなく、価格もリーズナブル。
・ポリエステル:水や熱に強く、縮みにくい。天然繊維に近い風合いがあり、遊び毛が出る。
・アクリル:ウールに近い性質で、染色性が良い。遊び毛が出る。
テクスチャーの種類は?
次に、カーペットといえば肌触りが気になりますね。
これに大きく関わるのが素材と並んでテクスチャー(毛足)ですが、テクスチャーは、大きくはこのような種類に分けられます。
・カットタイプ:毛先をカットしたもので、5?10mmの間で毛足を均等にカットするプラッシュと、毛足が25mm以上のシャギーがある。
・ループタイプ:毛先をカットせず、ループ状にしたもの。通常、カットタイプより耐久性がある。
・フラット:フェルト調や平織りなど、表面に毛足がないタイプの総称。
初めてのカーペット選び
素材やテクスチャーに加え、コストもカーペット選びでは大切ですが、形状や施工の方法によっても違ってきます。
居室に合わせてオーダーする、床全体に敷き込むなどする場合は、やはり高価になります。
そこで、初めてカーペットを取り入れるなら、小さめのラグやタイルカーペットがおすすめ。
特にタイルカーペットは敷きたいスペースに合わせてほしい枚数だけ買うことができ、施工も手軽で、汚れたり傷んだものだけ交換することも可能です。
カーペットは、グリッパー工法というプロの施工方法と床の上に敷き詰めるだけの方法があります。
カーペット選びの際には、用途に応じて施工方法についても相談してみるとよいでしょう。
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