浴室づくりのお手本は?
日本人にとって大切なスペースである浴室。
リフォームするなら、ゆったりとくつろげる場所にしたいですね。
そのためにお手本にしたいのが、ホテルや旅館のお風呂です。
そんなにスペースが取れないからムリと思えるかもしれませんが、ちょっとした工夫次第でホテル・旅館ライクな浴室にすることができます。
今回は、神戸・明石に多い高台に建つ住まいで採用できそうなアイデアをお届けします。
ホテル・旅館ライクな浴室のポイント
まず、ホテルや旅館のお風呂の特長といえば、ゆったり感でしょう。
家庭のお風呂とは広さが大きく違いますが、限られたスペースでもゆったりと広く感じさせる工夫ができます。
そのポイントになるのが「目線」です。
浴槽につかったときの目線の先を考えることが、マンション、戸建住宅ともに開放感のある浴室づくりの基本になります。
そこで、浴室内では浴槽から窓が見えるようにレイアウトし、窓を大きめに作れば、開放感が得られます。
マンションの浴室を開放的に
とはいえ、マンションの浴室は、ユニットバスが一般的で外に面する窓がないケースが多いものですが、条件によっては、室内窓をつくることができます。
例えば、浴室の隣がリビングルーム〜ベランダといった間取りなら、リビングとの仕切り壁に窓をつくれば、リビングを通してベランダの景色を楽しめます。
特に高層階ほど、開放感が味わえますね。
入浴中にリビングに来客がある場合に備えるなら、窓の部分にブラインドやロールスクリーンをつけておきましょう。
もしくは、浴室につながる洗面室を坪庭に見立て、仕切り壁に窓を設けるのもおすすめ。
浴室から見える位置に観葉植物などを置くと良いですね。
窓をつくるのがむずかしい場合は鏡を利用して浴室を広く見せることができます。
通常浴室の鏡は縦長に設置しますが、横長になるよう設置すると空間が広く感じられます。
戸建の浴室は工法で工夫を
戸建住宅の浴室は、ユニットバス、在来工法のどちらでも施工できます。
工場で製造するユニットバスに対し、在来工法はすべて現場で職人がつくり上げる、いわばフルオーダーメイド。
レイアウトはもちろん、浴槽の大きさや材質、窓の大きさなど、自由に思い通りのお風呂づくりができます。
ホテル・旅館ライクを目指すなら、床に天然石のタイルを貼る、坪庭を作る、シャワーブースを設けるなどしても良いかもしれません。
ただし、すべてを在来工法で施工するには、それなりに費用もかかります。
そこで、少し費用を抑えるには、床と浴槽が一体になっているハーフユニットと在来工法を組み合わせる方法があります。
この方法で、露天風呂気分が味わえる大きな窓をつくったり、壁にヒノキや天然石を貼るといったことが可能です。
最近では、ユニットバスの設置が圧倒的に多いですが、海の見える神戸・明石の街でこのようなすてきな浴室づくりもぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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