システムキッチン 機能とデザインのバランスで扉に最適な素材を選ぶ

162 システムキッチン 機能とデザインのバランスで扉に最適な素材を選ぶ

システムキッチンの扉、あなたはどういう基準を持って選んでいますか?
広く視界に入る部分なので色や風合いなど、見た目で選ばれる方も多いと思います。

しかし、毎日使うキッチンですから衛生面や耐久性も考えて選んだ方が、満足度の高い買い物になるはずです。
そこで、今回はシステムキッチンの扉に最適な素材について、お話ししたいと思います。


木製(化粧シート)


木製の扉に化粧シートを貼ったものがもっともよく選ばれています。
メーカーのショールームに行くと扉のカラーサンプルがたくさんありますが、ほぼ全てこれです。

このタイプのものは、グレードによって価格が変わります。
その価格差によって、選べる色が変わったり扉の横面の処理が違ったりします。
メーカーによって微妙にデザインに違いがありますので、その色合いで決める方もいます。

化粧シートと言うと、いかにも「貼りました」と言わんばかりの安っぽさを感じてしまう方もいらっしゃるようですが、最近はさまざまなデザイン・質感の化粧シートがあります。
ドアやフローリングも同様の素材の場合が多いため、全体のバランスや好みの色など見た目にこだわりたい人ならむしろ、化粧シートの扉が色合い的には相性が良いこともあります。


ホーロー


ホーローでできているシステムキッチンといえば、タカラです。
ホーローは汚れがついてもさっと拭き取るだけでキレイになるので手入れが楽です。

ホーローには磁石がくっつくという利点もあります。
また、タカラのデザインが好きという方も多いです。
定価が安いため値引率は低くなります。


ステンレス


レストランの厨房を想像していただければ分かりやすいかと思いますが、ステンレスはキッチンとして信頼性の高い素材だと言えます。
耐久性が高く、手入れもしやすいので衛生面でも安心です。

ただ、費用が高く、家庭用では、天板だけステンレスという場合が多かったのですが、今では、内部の骨組みまでステンレスであるキッチンのバリエーションも増えてきています。
ステンレスキッチンでは、クリナップやトーヨーキッチンが人気です。


業務用


リノベーションで、業務用のキッチンを導入する方も時々おられます。
耐久性とプロっぽい雰囲気が、コンクリート打ちっぱなしの空間にマッチしたりします。

難点と言えば価格。
扉だけでなくすべてステンレスで作られているため、高くなりがちです。
ただ中古厨房機器から自分で探してくるという方法もあります。


木製(無垢)は風合いをたのしむ


木製扉の中でも、無垢タイプは独特の温かい風合いを楽しめるのが特徴です。
リビングやキッチン全体の好みとして木の風合いを取り入れたい方にはぴったりだと言えるでしょう。
ウッドワンが他社と違う、扉に無垢板を使ったキッチンのラインナップが充実しています。


いろいろなキッチンがありますが、扉について言えば、予算をかければどこまででも理想の素材が手に入るかも知れません。
ただ、他の機能とデザインのバランスを取り、予算内で、自分が一番納得できる素材を選ぶことがキッチンリフォームの扉選びの極意になります。

(参考:キッチンの扉のリメイク
(関連コラム:システムキッチンの買い替え時期が知りたい 寿命や耐久年数は?

No.162

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