オール電化にする?しない?オール電化を活かしたリフォーム

155 オール電化にする?しない?オール電化を活かしたリフォーム

リフォームをする際に、オール電化リフォームも一緒にするかどうかを悩む方は多いです。
「やっぱりオール電化もしよう」と後から工事をするよりも、どこかをリフォームするなら一緒にリフォームしてしまった方が工事費も安くなりますし、荷物の移動などの手間も一度で済みます。

今回はオール電化のメリットとデメリットをまとめてみましたので、オール電化にするかどうか悩んでいる人は、参考にされてみてください。


オール電化のメリット


◎光熱費が安くなる

電気料金も少し前に比べれば値上がりしているので高くなっていますが、それでもガスと併用するよりも、オール電化の方が光熱費が安くなる場合が多いです。
特に、プロパンガスを使用している家庭の場合はでは、オール電化の方が各段に光熱費が安くなるでしょう。

◎火災のリスクが減る

家庭での火災の原因で多いのは、キッチンでのガスの使用です。
ガスを使わなくなる分だけ、火災のリスクも減らせるわけです。
とは言え、オール電化にしたからと言って火災のリスクがゼロになるわけではないので「コンセント部分にホコリを溜めない」など、注意は必要です。

◎緊急時に水が使える

大地震などで断水した場合でも、エコキュートならお湯が貯蔵されているため、緊急用の水として使用することが可能です。

◎災害時の復旧が早い

ライフラインの復旧は、電気は3~4日程度ですが、ガスだと3か月ほどかかることもあります。オール電化にすれば一時的に停電で使えなくなっても、すぐに復旧できます。
ガスが止まらなくても、最近はリモコン操作で使用する機器が多いので、停電になるとガスも使えなくなるということも理解しておきましょう。


オール電化のデメリット


△導入時の費用が高い

オール電化リフォームは、やはりエコキュートなどの機器の導入やガス設備の撤去などで、割高なリフォームになります。
その分を今後の安くなった光熱費でバランスをとっていくのですが、きちんと回収できるのかは確認しておいた方がいいでしょう。

△場所をとられる

エコキュートのタンクを設置する場所が必要です。
エコキュートには何百リットルというお湯を貯めるわけですから、それだけ大きな機器になります。

△パワー不足を感じる

キッチンコンロをIHにすると、やはりガスに比べてパワー不足を感じる人も多いようです。
特に、3ヶ所を同時に使う場合などで、中華料理のような強い火力の料理を作ろうと思うと物足りなさを感じます。

△停電時に使えない

当然のことながら、停電してしまうと電気が使えなくなるので、キッチンやお風呂も使えなくなってしまいます。
過去の災害を見ても、ガスよりも電気の方が止まりやすく、数日間は不便な生活を強いられるでしょう。
ただし、メリットでも紹介したとおり、復旧が早いのは断然電気です。


オール電化を活かすリフォームを組み合わせる


オール電化にする場合は、オール電化のデメリットも理解した上で、そのデメリットが軽減されるようなリフォームをおこなうのがおすすめです。
たとえば、古い家の場合は気密性が低く、せっかくオール電化にしても冷暖房効率が悪く光熱費がかさんでしまうこともあります。
断熱のためのリフォームも併せておこなえば冷暖房効率も上がり、光熱費をぐっと下げることができるでしょう。

オール電化の場合には、太陽光発電を合わせて行なうことができます。
また、省エネが「見える」操作パネルなどで、発電状況や節約状況が確認でき、節約する楽しみがでることも。

ただ、住宅によっては、オール電化をするだけでは十分にメリットを感じられないこともありますから、リフォーム業者ともじっくり相談した上で、最大限のメリットが享受できるオール電化リフォームを検討されてみてはいかがでしょうか?

(関連コラム:オール電化のメリットとデメリットを知って快適な生活を手に入れる
(関連コラム:キッチンリフォーム「IHコンロかガスコンロか?」

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