玄関まわりの収納 使い勝手を良くする3つのポイント

172 玄関まわりの収納 使い勝手を良くする3つのポイント

玄関は、意外と収納するものが多い場所です。

靴はもちろんのこと、傘、スリッパ、鍵や印鑑。
他にもスポーツ用品や子供の三輪車や外用のおもちゃ、レジャー用品、非常持ち出し袋など、玄関に置いておきたいものはたくさんあります。
スペースの問題でやむなく室内の収納に入れているものも、リフォームを機に玄関周りに収納できるようにすることは可能です。


壁面収納のサイズを変更する


まず、玄関周りの収納として考えたいのが壁面収納です。
壁面のシューズボックスにあれこれ収納している家庭は多いと思いますが、大容量のものに取り換えるだけで収納力がアップします。

玄関に置くだけ、というようなカウンタータイプの収納ではなく、天井まで高さのある「トール型」や、一部がカウンターになっている「ロの字型」や「コの字型」、カウンタータイプとは別に、天井側にも棚を取り付ける「二の字型」などの種類があります。

同じ面積で考えれば、収納の容量は
トール型>ロの字型>コの字型>二の字型>カウンター型
となります。

ただ、トール型だと、面積の小さい玄関では圧迫感を感じてしまいますので、限られた面積の中で収納力を増やしたい方はロの字型やコの字型を選ばれた方がいいでしょう。


土間収納をつくる


また、玄関の壁面を利用するだけでなく、独立した収納空間を作るという方法もあります。

「土間収納」と言われるような、玄関から隣接した空間にウォークインクローゼットのような収納を作れば、大容量の収納スペースを確保できます。
現状で「そんなスペースは無い」という物件でも、レイアウトを変更することによって玄関とは別の空間を作ることもできます。
キャンプ用品などかさばる物を収納したい方や、子供がいて今は三輪車など、将来的には部活動の用具などを収納する可能性があるなら、おすすめの方法です。


階段や廊下を収納場所として活用する


さらに、階段や廊下を収納として活用する方法もあります。
玄関の壁面収納を廊下まで設置したり、階段下のスペースを収納にするといった方法で、収納力は上がります。
また、砂ホコリを避けたい「非常持ち出し袋」や、お客様のための「スリッパ」などは、玄関そのものよりも、階段下や廊下の収納の方が良い場合もあります。


使い勝手の良い玄関収納を作るには、まず、何を収納したいのかを考えることが大切です。
ご家庭によって玄関に収納したい物の種類や量は異なりますし、物によっては「玄関ではなく廊下の方がいい」という場合もあります。

収納したい物を整理することでそれに合った玄関収納にリフォームできますので、ぜひ今玄関に置きっぱなしになっている物や「本当は玄関に収納したいけれど仕方なく押入れに入れている」という物を見て、収納の必要な量・場所を考えてみてはいかがでしょうか。

(参考:知っておきたいリフォームまでの流れ
(関連コラム:玄関の収納について考える

No.172

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