清潔で快適なトイレにするために 臭い・湿気対策・掃除のポイント

70 清潔で快適なトイレにするために 臭い・湿気対策・掃除のポイント

トイレのリフォームで大切なこと


どの住宅にもトイレはなくてはならないものですが、家の中で汚れやにおいが最も気になる場所です。
トイレをリフォームすることになったら、何よりも清潔で快適な空間にしたいですね。
そこで、重要になるのが掃除のしやすさと、におい・湿気対策です。

今回は、そのために気をつけたいポイントをご紹介します。


お掃除がしやすくなる3つのポイント


清潔な状態を保つには、汚れがつきにくく、お掃除しやすいことが大切です。
そのために、商品選びと注意しておきたいポイントがあります。

・スペースと商品選び

スタイリッシュで掃除がしやすく人気のタンクレスは、水を貯めるタンクがないため、背面部分の掃除がしやすい形状になっています。
通常のトイレの場合には、トイレの面積と便器のサイズのバランスをよく確認し、手や掃除道具が入りにくい場所ができないようにします。
どうしてもスペースが限られるなら、便器のサイズや手洗い器は小さめにするなど考えましょう。

タンクレスでなくても、背面が収納になっているタイプは、タンク部分がすっぽりと隠れているため、タンクレスと同等のお掃除のしやすさがあります。
このタイプは、タンクレスと比べて比較的安価なのと収納を確保できる利点があります。

また、手洗器を付ける場合には、手を洗ったあと水滴が落ちないよう、手洗い器とタオルホルダーの位置もよく確認したいところです。
特に、手洗い器を手洗い管付きトイレタンクで済ませる場合は、タオルホルダーの位置に注意が必要です。

・明るさ

トイレでは、ちょっとした汚れもこまめに掃除したいものです。
そのためには、照明は明るい方が汚れを発見しやすいです。

また、トイレで本を読まれる方もいらっしゃると思いますので、明るい方がおすすめです。
夜中に明るすぎるのはイヤだという場合は、調光機能のついた照明器具や2灯タイプのものをつけると良いでしょう。

・汚れのつきにくい便器や材料を選ぶ

トイレの床や壁、便器は汚れのつきにくく掃除のしやすい材質のものを選びましょう。
既存の便器が使えても、年数が経つと表面のコーティング加工が劣化し汚れやすくなっていきます。
便器の汚れを防ぐ加工や形状は年々向上していますから、できれば最新のタイプに交換したいですね。

また、床材は水拭きができ、住居用洗剤が使えるクッションフロアが人気ですが、トイレ向けの水に強いフローリングもあります。
トイレ用のフローリングは、幅が広くフローリング同士の隙間が中心にこないサイズになっています。


においと湿気対策の3つのポイント


トイレはにおいがこもりやすく、また湿気が多くカビも発生しやすい場所です。
においと湿気対策も考えましょう。

・まずは換気

マンションなど窓のない場合はもちろん、窓があるトイレでも換気扇は必須です。
ただし、換気扇は排気のためのものですから、換気を良くするためには外から空気を取り込む必要があります。
そのため、窓のないトイレでは、ドアに通気口を開ける、ドアの丈を少し短くしておくなどの工夫をしておくとよいでしょう。

・壁材などにも工夫を

においや湿気対策として、壁材に調湿機能のある珪藻土を使うという方法もあります。
掃除や水はねのことを考えて、腰高くらいまではタイルを貼り、そこから天井までは珪藻土を塗るのもよいでしょう。

トイレは家族みんなが一日のうち何回も使うもの。
当然ながら汚れやすい場所だからこそ、最も清潔に保ちたい場所です。

掃除が苦にならないよう、便器や床材・壁材選びたいですね。
また、来客時にも使う場所なので、センスよく仕上げるのも目指したいところですね。

(参考:トイレリフォームについてはこちら
(関連コラム:タンクレストイレのメリット・デメリット

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