老後のためのリフォーム シニアが暮らしやすい家にするには

141 老後のためのリフォーム シニアが暮らしやすい家にするには

暮らしやすい家というのは、そのときどきによって変化していきます。

たとえば、子育て期には子どもが安全に遊べる空間であったり子ども部屋が必要であったりします。
老後になると子供部屋は不要になりますが、その代わりに夫婦が安全に、快適に暮らせる家が必要になります。

そのため、老後を機に住み替えをする方もいらっしゃいますが、たいていの場合はリフォームをすることによって住み替えをせずに今の家に住み続けることが可能です。


段差をなくす


家のバリアフリー化は必須です。
年齢を重ねてくると、ほんの小さな段差でも転んでしまうことがあります。
高齢者の家庭内での不慮の事故というのは非常に多く、段差でつまずいて骨折、という可能性は少なくありません。


手すり・すべりにくい床


さらに、転倒防止のためにはトイレや浴室などに手すりをつけるのもおすすめです。
浴室の床が滑りやすい場合は、滑りにくい素材のものに替えるのもいいでしょう。


広い間取りにする


「子供部屋」「廊下」など細かく分かれていると、将来車いすが必要になったときには身動きがとりづらくなります。
壁を取り払って広い間取りに変更することによって車いすでも移動が楽になりますし、そうでなくても最短距離での移動が可能になるので体への負担を減らすことができます。


床暖房、浴室暖房


家の中でも、気温差があると血圧が急激に変化するために脳卒中や急性心筋梗塞などの疾病が発生しやすくなります。
特に浴室はそういった危険が起こりやすくなっていますので、浴室暖房はぜひともつけた方がいいでしょう。
また、上記の「広い間取りにする」というのも、家の中の温度差を減らすことができるので体への負担が減らせますよ。


明るくする


年齢を重ねてくると視力の低下も心配です。家の中に薄暗いところがあれば転倒の危険も高くなりますし、目への負担も大きくなります。間取りを見なおして太陽光が入りやすくしたり、もしくは照明の場所や電灯の種類を変えることによって目に優しく明るい家にできます。

シニアが暮らしやすい家というのは、子育て期や子どもが独立した後とはまた違ったものになります。
老朽化にともなうリフォームの際には、将来のことを見越してシニアが暮らしやすい家を意識したリフォームを取り入れてみてはいかがでしょうか。

(関連コラム:「老後」を迎える前にしておきたいリフォーム
(関連コラム:将来に備えてバリアフリーを取り入れるなら

No.141

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