先日お客様から頂いた相談事なのですが・・・
今回は敷地境界とブロック塀についてお話しします。
不動産を購入、所有、売却する上で、境界線の確定は非常に大切な事です。
境界線イコールお隣との問題ですから、境界トラブルがあることによって
売却は困難になるでしょうし、不動産を所有する上でも
精神的なストレスは相当なものとなることでしょう。
現在の不動産取引では取引の際には境界を明示することが
当たり前となりましたが、先祖代々の土地や何十年も前に購入した物件では
所有者ご本人が、境界線を認識されていない方も多くいらっしゃいます。
その様なトラブルを未然に防ぐことによって、お隣とのトラブルも回避
出来ることでしょう。
では、どのようにすれば未然に防げるのでしょうか?
現時点において、お隣との境界線に金属の鋲やプレート、コンクリート製の
杭等があるようでしたらよいのですが、その明示物が一箇所でも欠落していると
境界線自体が確定しませんので、最悪の場合は測量しなくてはなりません。
但し測量や境界の明示を依頼した場合は通常でも50万円程度必要となります。
費用負担に関しましては、当事者同士で折半が理想的ですが、相手方に
今すぐ境界線の確定が必要でない場合は、あなた自身が全額負担しなければ
ならない場合もあります。しかし、将来的な事を考えますと早い段階で
境界線は確定しておく方がよいと思われますので、お互いの為である旨を
説明され早い段階で境界線は確定するべきでしょう。
境界線が確定した後は、境界線上へのブロック塀の施工です。
一般的には境界線がブロック塀の中心になるよう施工し、費用は折半で
というのが、多く見受けられますが、ブロック塀は共有物となりますので、
自分の都合で仕様変更等が出来なくなります。
将来的なトラブルを未然に防ごうと考えるのであれば、自分の敷地内に
自分の費用負担で施工することをお勧め致します。
次回は個人間での境界トラブルの回避について解説いたします。