リビングは住まいの中心
リビングルームは、家族が集まる住まいの中心といえる場所。
家族で仲よく暮らすためにも、みんなが便利に使え、会話のはずむ場所にしたいものですね。
そこで重要になるのが、リビングの間取りやレイアウトのプランニングです。
便利で家族が楽しく過ごせるリビングづくりのための工夫ポイントをご紹介します。
家族の「目線」を意識したレイアウトを
自然と会話がはずむようなリビングのレイアウトにするためには、意外かもしれませんが、家族の「目線」を考えることが大切です。
目線が合わないことには、会話は生まれにくいからです。
家族みんながリビングに集まったとき、各自の目線が自然と同じ場所に集まるようなレイアウトを考えましょう。
そのためには、まず、みんなの目線を集中させるポイントを決めます。
例えば、リビングでテレビを見るようにしている家庭であれば、どこからでもテレビが見やすい位置にテレビ台を配置または造作し、これを中心に他の家具を配置します。
もしくは、周囲の景観を楽しめるような立地なら、リビングのソファやキッチンのカウンターからも見える位置に大きな窓をつくるのもいいですね。
家族が同じものを見る機会が増えれば、自然と会話もはずみます。
目線は高さも大事
目線を合わせるということでは、「高さ」も重要です。
立っているのと座っているのとではもちろん同じ座っている状態でも、椅子に座るのと床の上に直接座るのでは目線の高さは異なります。
そういうことでは、洋室のリビングにつながる形で和室をつくる場合、和室では床に直接座るものなので、目線の高さに注意しましょう。
この高さのギャップを解消するのに、おすすめなのが和室の床を椅子の座面くらい高さにした「小上がり」にする方法です。
この和室にテーブルを置くなら「掘りごたつ」式にしておけば、足もラクです。
これなら、和室にいる人とリビングのソファや椅子に座っている人の目線の高さが合うので、コミュニケーションもスムーズになります。
大きいよりも長いテーブル
家族が自然と集まるようなリビングルームにするには、家事や勉強などがしやすいことも大事です。
子供の勉強やちょっとした家事もできるよう、リビングダイニングに大きなテーブルを置くという考えもあります。
しかしながら、食卓と兼用する場合は、食事の度に片づけるのがけっこう面倒です。
それでは、リビングの壁際にそって横に長いカウンターテーブルを設置または造作するのはいかがでしょう?
その1部をお子さんの勉強コーナーにしてもいいですし、家族共有のパソコンを置いたり、アイロンがけなどの家事をするなど、いろんな使い方ができます。
こういったテーブルを置くのであれば、テーブルの高さや大きさはみんなが使いやすいよう家族で話し合って決めましょう。
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No.109