センス良いリビングにするために カラーコーディネートのコツを知る

074 間取りリフォームの前に知っておきたい 動線計画の基本的な考え方

センス良いリビング作るには個性を抑えて


家族が集まる、お客様をお招きするリビングルームは家の中心となる場所です。
リビングルームをリフォームするなら、家族みんなもお客様も心地よく過ごせるデザインにしたいですね。
そのために、気をつけたい「色と照明」についてお話します。

センスよく居心地の良いリビングを作るにあたって、まず大切なのがカラーコーディネートです。
リフォームの過程の中でも、壁紙や床材選びは楽しいものです。

特に最近の壁紙は種類が豊富になり、おしゃれな色や柄がたくさんあります。
見本帳やショールームのサンプルを見ると目移りしますが、華やかだったり、個性的な色や柄にすることはあまりおすすめできません。

リビングには家具や家電、小物など、置く・設置するものが案外多くあります。
つまり、リビングには多くの色が存在することになります。

また、当然ながら、カーテンをはじめ、家具などは好みの色やスタイルのもので揃えたいですね。
その場合、個性の強いデザインの壁紙だとコーディネートできる家具が限られますし、家具とコーディネートしたつもりがうるさく落ち着かないイメージになる可能性があります。


リビングの壁と床の色選びで大切なこと


むしろ、リビングの壁と床はカーテンや家具などとコーディネートすることで完成するキャンパスと考えましょう。

したがって、壁紙は個性の強い色柄よりも、リフォーム後に使う予定のカーテンや家具に合わせやすいベーシックな色の無地や無地に近いものを選ぶ方が無難です。
そうしておけば、将来、カーテンを替えたり、絵画を飾ったりして気分を変えることもでき、長年にわたって気に入るリビングにできます。

加えて、床には薄めの色をおすすめします。
床の色が濃いと、部屋全体が閉鎖的で沈んだ感じになり、家具が安っぽく見えることがあるからです。
また、ほこりも目立ちます。

一方、床の色が薄めだと、いろんな家具に合わせやすく開放的で広く見えます。


照明プランも大切


さらに、照明も大切なポイントです。最近は、部屋を広くおしゃれに見せることができる間接照明が人気です。
しかし、リビングで家事や勉強をしたり、食卓で料理を明るく見せたりするなら、間接照明だけでは明るさが足りない恐れがあります。
部分的にダウンライトやスポットライトも取り入れましょう。

間接照明と直接照明を組み合わせることで、天井を高く見せたり、料理を美味しそうに引き立てるといったこともできます。
実用的でおしゃれな雰囲気も演出できる照明プランについては、設計者とよく相談してくださいね。

壁と床の色、そして照明によって、部屋の印象は大きく変わります。
それに加え、リビングルームでは家具やカーテンなどとのコーディネートが重要になります。
すてきなリビングルーム作りのご参考になれば幸いです。

(参考:リノベーションで感じる家への愛着
(関連コラム:照明器具の配置で室内の雰囲気をコントロールしよう!

No.073

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