寝室の湿気対策を考えよう リフォームでできる換気機能や結露対策

090 寝室の湿気対策を考えよう リフォームでできる換気機能や結露対策

人間は眠っている間に意外なほどの量の汗をかきます。
また、布製品である布団やマットレスは湿気を多く吸い込むことから、寝室は思っている以上に湿気がこもりやすい場所です。
湿気が溜まるとカビやダニの温床になりやすく健康によくありませんし、建物の腐食にもつながります。

快眠できる健康的な寝室にするために、寝室リフォームの際に湿気対策をしておきましょう。
そのための大切なポイントをお知らせします。


外から風を入れて換気


湿気を溜めこまないためにまず重要なのが、外からの風を通しての換気です。
戸建住宅の場合、風の流れを考慮して、リフォームで、天井や床の近くに通風口を設けたり換気扇をつけることが可能です。

留守がちで日中は、窓を開けて換気できないというお宅も多いかもしれません。
そんなケースでは、換気扇のスイッチをタイマー式にする、風を通すタイプの雨戸を設置するなどの方法があります。

マンションの場合は、窓を大きくしたり、増やしたりすることはできません。
そこで、バルコニーやリビングの窓からの風を取り込むようにしましょう。

寝室のドアや間仕切り壁に室内窓を作るのがおすすめですが、風の通り道に間仕切り壁があるなら、思い切って撤去するのも1つの方法です。
また、防犯性の高い玄関網戸があれば、日中は玄関からの風を取り込むことができます。
それも難しい場合は、エアコンを除湿機能の高い衣類乾燥機能付きのものにすることも考えられます。


窓や壁にも工夫


湿気対策の一番の目的は、結露対策だったりします。
結露は室内と外との温度差により起こります。
特に冬場は窓ガラスやサッシ回りの結露が気になりますが、断熱性の高いペアガラスや2重窓にすることで改善できます。

マンションでは基本的に窓のリフォームはできませんが、内側に取りつけるタイプの2重窓もあります。
二重窓は、断熱性の向上だけでなく、窓の防音性もアップするので、安眠しやすくなりますね。
こうしたタイプなら、マンションによっては取りつけ可能なので、ご相談ください。

加えて、壁にはしっくいや珪藻土などの調湿機能のある内装材を使えば、匂いやシックハウス対策にもなり、より快適な寝室になります。
しっくいや珪藻土は塗り壁になりますが、壁紙タイプもあります。

デザイン性の高い調湿機能のある壁材としては、エコカラットがおすすめです。
こちらはタイル状の壁材で、匂いや有害物質の吸収する機能にもすぐれています。

寝室の湿気対策は以上の方法をいくつか組み合わせて行うのが効果的です。

眠る場所である寝室は長い時間を過ごす場所。
湿気対策をして健康的で快適な寝室づくりをしてくださいね。

(参考:機能性壁紙について
(参考:LIXIL エコカラット
(関連コラム:家族の健康も配慮した安全なリフォームの3つのポイント

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