家事に役立つユーティリティスペースって
ユーティリティスペースとは、洗濯物をたたんだり、アイロンがけといった家事や、家計簿をつけるなどのちょっとした事務作業などをする場所で、ホテルや欧米の住宅では一般的です。
自宅のリフォームやリノベーションをするなら、これを日本の住宅にも取り入れて家事を効率的にするのはいかがでしょうか?
ユーティリティスペースでは何をしたいか、どこにつくるかを明確にすることが大切です。
便利なユーティリティスペースをつくるためのヒントを提案します。
ユーティリティスペースで何をする?
ユーティリティスペースで何をしたいかはっきりさせるには、家族構成とライフスタイルを見直しましょう。
例えば、夫婦共働きで制服を着て学校へ通うお子さんがいる家庭では、アイロンがけをする衣類が多いと思います。
また、夫婦そろって忙しいでしょうから、夜間や雨の日でも洗濯物を乾燥させるスペースがほしいですね。
そうした場合は、ベランダなどの物干し場につながる場所に、室内用の物干しやアイロン台を置けるユーティリティスペースをつくれば、効率よく家事ができます。
ここには、使いやすい高さのカウンターを造作して、卓上用のアイロン台を置いて使うのもいいかもしれません。
アイロンがけをしないときは、このカウンターは洗濯物をたたんだり、他の家事をするのに便利に使えます。
また、天井や壁の高いところにハンガーレールを設置すれば、アイロンをかけた衣類をすぐにハンガーにかけることができます。
さらに、たたんだシャツを置く棚もあればいいですね。
もちろん、アイロン用のコンセントや換気設備もお忘れなく。
小さなスペースでもできる便利コーナー
以上のようにしたいけど、あまりスペースが確保できないといった場合、ベランダの近くにカウンターやハンガーレールを設置するだけでも、取り入れた洗濯物の片づけがぐっとラクになります。
この他にも、キッチンの一角を水や油が跳ばないよう、袖壁やパーテーションで区切ってユーティリティコーナーをつくるアイデアもあります。
小さなデスクやカウンターが置ける畳1畳か半畳くらいのスペースでいいのです。
こうしたコーナーがあれば、料理の本を見たり、スマホやパソコンでレシピを検索するのに便利ですし、家計簿をつけるのにも使えます。
ここには、料理の本やパソコンをしまう収納もつくっておきたいですね。
また、パソコン用の電源や照明も必要です。
ユーティリティスペースで何をするかによって、必要な設備が違ってきます。
何をしたいかをよくイメージして、適切な設備をそろえて使いやすいユーティリティスペースづくりをしましょう。
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No.196