購入後が大切なマイホーム
家は一生モノとよくいわれます。
マイホーム購入を目標に貯蓄に励んでいる方もいるでしょう。
とはいえ、家は手に入れることがゴールではありません。
むしろ、家は購入してから長い年月暮らすものですから、購入後のことを考えておくことが大切です。
家の暮らしやすさは家族構成とライフスタイルによって異なります。
そして、家族構成とライフスタイルは年月とともに変わっていくもの。
マイホームを購入した直後と10年後、20年後には家族はどう変わっているでしょう?
マイホームを購入する人の平均年齢は30代後半から40代といわれます。
ここから20年経てば、世帯主自身やその配偶者は高齢者に向かい、子供がいれば独立するころです。
世帯によっては、10年後に子供は独立しているかもしれません。
長期的な視点でのチェックが必要
購入を希望する物件があれば、家族みんなが暮らしやすいかチェックするのは当然です。
加えて、10年後、20年後のその家での暮らしを想像してみましょう。
子供が増えている、あるいは独立しているかもしれません。
そうした場合でも暮らしやすい間取りでしょうか?
自分自身や家族の誰かが介護が必要になっているかもしれません。
そのとき、気になる段差などはないでしょうか?
家は一生モノと考えるなら、家の中だけではなく、アプローチやエクステリアまで、こうした視点でチェックすることをおすすめします。
長期的な資金計画も
また、どのような住宅も年数が経てば劣化します。
一般的な目安として、10年ごとに何らかの修繕や補修が必要になります。
メンテナンスや使い方にもよりますが、住宅の主要な設備や内外装の交換・補修時期の目安は次の通り。
- システムキッチン:15~20年
- ユニットバス:15年程度
- 壁紙:10年で張替え
- フローリング(床材):10年
- 外壁:10年で塗替え(木造戸建ての場合)
これらの修繕・補修の時期に、その時のライフスタイルに応じて変えたい箇所があれば、併せて改修をすれば手間や費用も抑えられますね。
そのためには、長期スパンで修繕やリフォーム用の資金の計画を立てておきましょう。
一方、「子育て中は戸建てに住み、子供が独立したら夫婦だけでコンパクトなマンションに移り住む」といったように、ライフスタイルの変化にあわせて住み替えるのもアリでしょう。
その場合は、住み替えの資金が必要になるので、有利に売却できるよう価値の落ちにくい物件を購入しておくべきです。それには、立地や周辺環境選びも重要になります。
長期的な視野で、後悔しないマイホーム選びをしてくださいね。
(参考:満足リフォーム成功の法則)
(関連コラム:リフォームに適した時期&アンケート結果によるリフォームしたい場所)
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