将来を見すえて子供部屋をつくろう
小学中学受験を目指されるお子さんも少なくない、神戸・明石でも、勉強と子供の個室の関係は家づくりの大きなテーマです。
ただ、お子さんが独立した後の子供部屋。
いつの間にか、なんとなく物をほうり込むだけの物置になってしまっている…、なんてことにはしたくないものです。
空いたスペースを有効活用するには、最初が肝心。子供部屋をつくるときには、お子さんの独立後のスペースを見すえておきましょう。
そのために大切になるのが、どこにつくるかを決めることです。
子供部屋をどこにするのかは、お子さんの成長期、独立後ともに大きく関わります。
まず考えたいのが、子供を孤立あるいは引きこもらせないようにすることです。
子供部屋はどこにつくる?
家族の共有スペースであるリビングルームにつなげて子供部屋をつくるのもいいでしょう。
子供が自分の部屋に出入りするにはリビングを通ることになり、親としてはそれとなくわが子の行動を把握できます。
この場合、子供部屋の出入り口は3枚引き戸や引き込みタイプの2枚引き戸にするのがおすすめです。
お子さんが独立するまでは、戸が1枚だけ開くようにして残りの戸は金具などで固定し、独立後に全開できるようにします。
こうすれば、結婚したお子さんが孫を連れて帰省したときなどにリビングを広く使えます。
子供部屋だったスペースの壁には、お子さんが昔描いた絵やもらった表彰状などをフレームに入れて飾っておけば、久しぶりに集まった家族の会話もはずむでしょう。
また、畳を入れて和室にすれば、客間としても使えますし、孫を預かったときや子供家族のお泊まりにも便利です。
最近は、手軽に敷き込める置き畳の種類が増えているので、洋風の部屋にもマッチする色やデザインの畳が選べます。
こんな間取りの工夫も
親子がお互いの気配を感じながら、それぞれの個室を持つということでは、ウォークスルークロゼットを親の寝室と子供部屋ではさむ配置にする方法もあります。
ウォークスルークロゼットとは、出入り口が2方向以上あるウォークインクロゼットのこと。
風が通りやすいので、湿気がこもりにくい収納です。
お子さんが小さい間は、このクロゼットを通ってお互いの部屋を行き来できて便利ですし、整理整頓のしつけもしやすいです。
この間取りの場合、お子さんが独立した後の子供部屋は書斎やホビールームとして使うのはいかがでしょう。
夜寝る前に読書したり、夜遅くまで趣味に没頭したときなど、すぐにベッドに行けます。
家族構成と生活スタイルは長年の間に変わっていくもの。
そのときどきに応じて暮らしやすくするためにリフォームをすることが多いですが、このように将来を見すえた部屋づくりをしておくと、先々のリフォームが大がかりにならずに済みます。
(関連コラム:子供部屋はどうする?子育て世代の将来を見据えたリフォーム」とは)
(関連コラム:リビングや子ども部屋の子供のための収納 親子で話し合って考えよう)
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