今どきの防犯事情とリフォームでできる屋内外の設備

209 今どきの防犯事情とリフォームでできる屋内外の設備

在宅時も油断は禁物


警察の発表によると、防犯意識の高まりや防犯設備の向上などからか、近年、留守中の住宅への侵入犯や空き巣が減少傾向にあります。
その一方で、在宅時に侵入する「居空き」や就寝時の「忍び込み」が増加しています。

家の中でドロボウにばったり出くわした瞬間、強盗に豹変ということもあり得るのです。
これは、想像するだけでも恐ろしいですね。
神戸・明石も例外ではありません。

そんなことにならないよう、これからは不在・在宅に関わらず、しっかりと防犯を意識していく必要があります。
特に戸建住宅の防犯については、家のオーナー自身が対策しなければなりません。

今どきの防犯事情に合わせ、リフォームでできることを考えてみました。


快適に暮らしながら防犯


不在・在宅時ともに、侵入の手口で最も多いのが無締り、つまり施錠していない窓や玄関、勝手口などから難なく屋内へ入るといったものです。
したがって、外への出入り口や窓には、つねにしっかりとカギをかけるのが住宅の防犯の基本といえるのですが、四六時中窓を閉め切って暮らすのは現実的ではありません。
そこで、外装リフォームのときなどに、次のような防犯タイプの建具や製品を取り入れてはいかがでしょう。

<窓まわり>

防犯網戸:カギ付きの網戸で、丈夫な金属製ネットのものや玄関のドア枠に設置できるルーバータイプなどがある。
採光・通風できる雨戸:施錠できて、可動式のルーバーを開け閉めすることで光や風を通せる。
面格子:窓の外側に設置する格子で、目隠しになる可動式のルーバータイプもある。雨戸やシャッターを取り付けられない小窓におすすめ。

<玄関先>

採光・通風タイプの玄関ドア:カギをかけたまま、可動式ルーバーの開け閉めで風を通すことができ、一部分が強化ガラスの格子になっていて採光もできる。

こうした建具などを選ぶときには、「CPマーク」が目安になります。
CPマークとは、警察などの官民合同会議による厳しい試験をクリアした高い防犯性能のある建物部品につけられるマークです。
また、防犯のための製品を取り付けるときは、外装などの専門業者に依頼して確実に施工してもらってください。


屋外にも注意


以上のように、屋内への侵入を防ぐことはもちろん大事ですが、在宅していても玄関先など屋外に置いたものの盗難には気づきにくいものです。
そこで、玄関先・庭先に自転車やベビーカーなどを置いたままにしない、夜間は玄関灯などで明るくしておくことが大事です。

自転車などをしまう屋内スペースやガレージがないなら、サイクルスタンドなどを設置し、しっかり固定する方法を検討しましょう。
また、夜間の侵入対策として、採光タイプの玄関ドアなら玄関ホールの照明をつけておく、庭先にはセンサーライトをつけることをおすすめします。


神戸市は住宅街から郊外まで様々な地域特性があります。
その立地にあった防犯対策を検討することが大切になります。

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No.209

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