居住スペースを増やせなくても、できること
スペースが制限されがちな日本の住宅事情。
マンションは当然のこと、戸建住宅でも居住スペースを増やせないお宅が多いでしょう。
とはいえ、リフォームのときにちょっとした工夫をすることで、部屋を広く感じるさせることができます。
そうすれば、毎日ゆったりした気分で過ごせますね。
さらに、工夫次第で実際に活用できる面積を増やすこともできます。
部屋をゆったりと広く見せることは、入居者を確保したい投資物件オーナーにとっても、大切なことですね。
今回は、リフォームで部屋を広く見せる工夫をご紹介します。
部屋を広く見せるための3つのポイント
部屋を広く見せるためのポイントは3つ、色、照明、ドアです。
これらのポイントごとに、工夫の仕方を見ていきましょう。
【色】
4面あるうちの1面の壁の色を変えることで、奥行き感を演出することができます。
「アクセントカラーウォール」といい、最近、増えているスタイルです。
より広く見せるには、全体の壁の色に対しアクセントとなる壁の色は濃いめにしましょう。
また、グレー、ブルー、グリーンの系統色なら、奥行き感や開放感が増します。
色の手法は、天井を高く見せるのにも使えます。
同じ面積の部屋でも天井が高いと広く感じられます。
そこで、天井を高く見せるには、全体の壁の色よりも明るめの色を選ぶのがコツです。
【照明】
「天井を高く部屋を広く見せるには、照明は薄型のシーリングライトにすれば、圧迫感がなくていい?」そう思いがちですが、実は、逆なのです。
照明はぴったりした薄型のタイプよりもペンダントやダウンライトの方が、天井は高く見えます。
吊り下げるタイプの方が上方に対する遠近感を強調するからです。
また、間接照明もおすすめです。
間接照明の光を壁に当てることで奥行き感や立体感が出ます。
吊るタイプの照明と組み合わせるのもいいでしょう。
【ドア】
出入口や収納の建具が開くタイプのドアなら、引き戸に変えることで活用できる面積を増やせます。
開きドアだと、開閉と出入りのために広めの面積が必要なので、狭い場所から出入りしづらく開く側には家具を置けません。
引き戸にすれば、こうしたデメリットを解消できます。
その場合、吊り戸タイプにすれば床レールがないので、床面はバリアフリーになり、出入りしやすく、収納の出し入れもしやすくなりますね。
また、吊り戸や2枚以上の引き戸は壁に占める面積が大きくなるので、色によっては印象が大きく変わります。
圧迫感のない色を選ぶか、アクセントカラーウォールとして考えてもよいでしょう。
この3つのポイントのなかで、特に「色」は部屋のイメージに大きく影響します。
リフォームの際には、好みの色柄と合わせて、全体の色バランスも意識しながら考えると、より満足できるお部屋になるのではないでしょうか。
(参考:壁紙で部屋をおしゃれに見せる7つの技)
(関連コラム:フローリング床材・壁・天井のカラーバランスでセンスの良い部屋に)
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