壁の塗替えや壁紙の貼替えの意外な注意点
部屋の壁の汚れが目立つようになってきた、壁紙(クロス)が古ぼけてきた…そう感じたら、壁の塗替えや壁紙の貼替えの時期かもしれません。
一般的に、住宅室内の壁の塗装ならびに壁紙の耐用年数はおおよそ10年といわれています。
壁を塗り替える・壁紙を貼り替えるといったリフォームは単に古くなったものを補修するというだけでなく、お部屋のイメージを大きく変えることができます。
なので、壁のリフォームの際は色選びや壁紙選びが楽しみなものですが、そればかりに気を取られてはいけません。
忘れがちですが、注意したいモノがあります。
それは、エアコンです。
エアコンを外す?外さない?
現代の日本の住宅事情では、ほぼ1部屋に1台エアコンが設置されています。
壁のリフォームのときに、エアコンを一時的に取り外して塗装したり、壁紙を貼り直せば、壁は全面的にリニューアルできます。
とはいえ、いったんエアコンをはずして取り付けるには、1台あたり1万5千円から2万円程度の別途費用がかかります。
何部屋何台分となると考えどころですね。もちろん、エアコンを付けたまま施工することも可能です。
その場合、年々家電は小型化し数年でデザインも変わるので、将来エアコンを買い替えたときに、塗り残しや古い壁紙の部分がパッチワーク状に残る可能性があります。
ここで、確認しておきたいのが、エアコンの耐用年数。
家庭用エアコンの標準使用期間は平均で10年程度です。
塗装や壁紙とほぼ同じですね。
エアコンを買い換えるタイミングで壁の塗替え、壁紙の貼替えをするのがベストといえますが、エアコンを買い替えたばかりなら、取り外さずに塗替え、貼替えをするのがいいかもしれません。
エアコンを外すなら、こんなことも
しかしながら、お子さんが壁を汚してしまったりして、エアコンの買替えと壁のリフォームのタイミングが合わないこともあります。
そうしたケースで、将来に備えていったんエアコンを取り外すなら、この機会にエアコンの分解洗浄を依頼するのはどうでしょう?
最近は掃除機能付きのエアコンが増えていますが、掃除できているのはフィルターだけ。
エアコン内の結露によるカビの洗浄は専門業者でないとむずかしく、完全分解洗浄は通常の洗浄より効果的です。
1台あたりプラス2万円程度の料金がかかりますが、エアコンを長持ちさせることにつながります。
その際は、リフォームの工期との洗浄スケジュールの調整が必要ですが、内装業者によってはエアコンクリーニングを受け付けている場合もあります。
住宅を維持していく限り、なんらかのリフォームやメンテナンス、設備の入替えの時期がめぐってきます。
リフォームの機会には、担当者と相談しながら、同時にできることをまとめて計画的に効率よく行っていきましょう。
(参考:壁紙クロス工事)
(関連コラム:どうして壁紙を張り替えるの?壁紙貼り替えの時期やお手入れ方法)
No.072