地震が来ても転倒・落下しない 費用を抑えた収納づくり

112 地震が来ても転倒・落下しない 費用を抑えた収納づくり

地震による家具の転倒・落下を防ごう


地震の多い国、日本では住まいの地震対策が欠かせません。
過去の大きな地震でも、家具の転倒・落下による人体への被害が非常に多くなっています。

家具が転倒したり落下すれば、ケガの危険性があるのに加え、避難や救助の妨げにもなります。
ケガや下敷きになる事故を防ぐのはもちろん、避難経路を確保するためにも、家具の転倒・落下への対策が欠かせません。

自宅のリフォームをするなら、家具や収納の地震対策をしておきたいものです。
今回は、そのための工夫についてお伝えします。


費用を抑えて家具を造作する方法


家具の転倒・落下を防ぐには、造りつけ(造作)にするのがベストですが、既製の家具を購入するよりも高額になります。
特に、棚板を多く取り付けたり、引き出しを作ったりすると、費用がかさんでいきます。
そこで、費用を抑えるためにおすすめしたいのが、市販の収納グッズを活用する方法です。

例えば、クローゼットを造作するのであれば、棚は上部の1段だけにし、ハンガーレールを取り付けるくらいで十分です。
下部には引き出し式など開けやすいタイプの収納ケースを置きます。
最近はスタッキングできて、前面から開けることができるフラップ式など、いろんなタイプの収納ケースが市販されているので、収納したいモノに合わせて使いやすい収納グッズを選びましょう。

このように市販品を利用するときに注意したいのが、その寸法です。
設置する収納グッズに合わせて収納を作ることになるので、どの製品を設置したいか事前に工事業者と必ず打ち合わせをしてください。


収納の最も安全な扉は?


収納を作るときは、中身が飛び出さないよう、地震の揺れで開かない扉にすることも重要です。
揺れても最も開きにくいのが引き違い戸や引き戸なので、造作するなら、ぜひこのタイプの扉にしたいですね。

既存の家具などで開き戸になっている場合は、ラッチを取り付けるようにしましょう。
ラッチは揺れによって扉が開くのを防ぐ器具ですが、揺れている間だけロックする地震対策用のものがあります。


手持ちの家具を確実に固定する


揺れて家具が転倒しないまでも、動いて避難路を防ぐこともあるので、造作以外の既製の家具はしっかりと固定しましょう。
家具の転倒防止グッズはいろいろとありますが、最も効果的なのがL字型金具で壁や床に固定する方法です。
この方法で施工するには、壁の材料によっては、プロの工事業者でないと難しいため、リフォームはせっかくの機会ですから、工事業者に依頼して確実に固定してもらいましょう。

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No.112

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