どうして屋根の点検やメンテナンスをするの?家を守るためにできる事

219 どうして屋根の点検やメンテナンスをするの?家を守るためにできる事

雨漏りしてからでは、遅い?


神戸エリアの木造の戸建住宅にかかわらず、住まいを長持ちさせるためには、屋根の定期的な点検やメンテナンスが欠かせません。
一般的な住宅の屋根材には、瓦、人工スレート(以下スレート)、金属屋根などがあり、こうした屋根材の種類により点検・メンテナンスのタイミングや施工法は異なります。

屋根材の耐用年数は、スレートの場合は20年から25年、金属屋根はグレードにもよりますが、30年程度といわれています。
ただし、いずれも防水性や耐久性を維持するために、10年おきに塗装の塗り替えメンテナンスが必要です。
また、瓦は耐用年数40年以上と非常に耐久性が高いのですが、数年おきに下地の点検とメンテナンスが欠かせません。

どうして、屋根にはこのような定期点検・メンテナンスが必要なのでしょうか?
「雨漏りすれば、そのときに修繕すればいい」と思っているかもしれませんが、実は、それは大間違い。
雨漏りに気づいたときには、家全体への深刻なダメージになっていることも少なくありません。


何もしないと屋根はどうなる?


屋根のメンテナンスをしないでおくのは、瓦やスレートのズレ、割れ、金属屋根のキズなど、ちょっとしたダメージを何年も放置することです。
そうなると、防水性が失われ、下地が腐食し、雨漏りが起きます。
雨漏りは次のようなトラブルを引き起こします。

・建物の腐食

屋内で雨漏りに気づくまでに、雨水は天井裏や壁の内部など見えない部分を通ってきます。
当たり前ですが、雨水の侵入経路は濡れて腐食しやすくなります。
土台や構造部分(柱やはりなど)が腐食すると、建物全体の強度が失われ、地震の際に倒壊する恐れがあります。

・シロアリ被害

屋内に雨漏りがあると湿気がこもりやすくなります。
湿度が高く、うす暗い場所を好むのが、木造住宅の大敵シロアリです。
土台や構造部分にシロアリ被害が発生すると、地震などによる倒壊の危険性が高まります。

・電気系統への被害

通常、電気の配線や基盤は天井裏や壁内部などに埋設されていますが、侵入した雨水で濡れると漏電することがあります。
漏電は火災の原因になりますし、ショートを起こして家電の故障につながることも。

・健康被害も

雨漏りがある家では湿度が高く、カビやダニが発生しやすくなります。
カビ、ダニはアレルギーを引き起こすなど、住人の健康にも影響します。


雨漏りは深刻なトラブルにつながることをご理解いただけたでしょうか。
雨漏りを防ぐことは家を守ることといえますが、そのためには、定期的な屋根の点検・メンテナンスがカギになるのです。

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No.219

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