ユニバーサルデザイン、という言葉がありますが、みなさんはその意味をご存じでしょうか?
ユニバーサルデザインとは、年齢や文化、国籍、障がいの有無などの違いにかかわらず、「すべての人が使えるデザイン」という意味です。
ロナルド・メイスが1985年に提唱した概念で、7つの原則があります。
- 誰にでも公平に利用できること
- 使う上で自由度が高いこと
- 使い方が簡単ですぐわかること
- 必要な情報がすぐに理解できること
- うっかりミスや危険につながらないデザインであること
- 無理な姿勢をとることなく、少ない力でも楽に使用できること
- アクセスしやすいスペースと大きさを確保すること
たとえば、公衆トイレのマークのように、言葉が分からない子どもや外国人でも、男性トイレか女性トイレかがわかるようになっているものも、ユニバーサルデザインの一つです。
住宅にも、ユニバーサルデザインを取り入れることで、日々の暮らしがすべての人にとって、快適なものになると言われています。
住宅をリフォームする際によくおこなわれるバリアフリー工事も、ユニバーサルデザインの一種です。
家の中や、家の外と中の間の段差をなくすことによって、足腰が悪い人でも、小さな子どもでも、車いすの人でも、安全に移動することができます。
他にも、浴室の床を滑りにくいものにする、キッチン下の収納を取り出しやすい形状にする、トイレや浴室に手すりをつける、頻繁に開閉する扉を引き戸にするなど、さまざまなところでユニバーサルデザインを取り入れることができます。
家を新築する際には、最近はユニバーサルデザインを取り入れた設計のものも多いのですが、中古住宅であっても、リフォームをすることによってユニバーサルデザインを取り入れることが可能です。
中古住宅の場合、まだユニバーサルデザインが普及する前に建てられたものも多く、高齢者にとって使いにくい設備があったり、体に負担のかかりやすい設計になっているところもたくさんあります。
これらをリフォームによって改善することによって、より暮らしやすい家にし、家族みんなが安心して過ごせるようになるのです。
ユニバーサルデザインには、ここで紹介したこと以外にも、さまざまな設備・素材がありますから、中古住宅のリフォームをされる際にはリフォーム会社の提案をじっくり聞いてみましょう。
具体的なイメージがあまり湧かない人でも、相談することによって具体的な施行例を見せてもらえることもあるので、ぜひ相談してみてくださいね。
(参考:RESTA不動産事業部)
No.129