湿気とカビに悩まされない収納にするために 結露対策や換気方法

191 湿気とカビに悩まされない収納にするために 結露対策や換気方法

収納のリフォームでは湿気対策が重要


クロゼットや押入れなどの収納は、場所やレイアウトによって、湿気がこもりやすくカビやダニが発生することも。
これでは、大切な家財を傷めてしまいます。

高温多湿の日本では、日ごろ見えづらい部分だからこそ、収納の湿気対策はとても大切です。
今回は、湿気やカビに悩まされない収納にするためのリフォームのポイントをお知らせします。


結露と湿気を防ぐための基本


まず、建物の北側の壁には収納は作らないのが基本です。
北側は日当たりが悪く、屋内側に結露が起きやすいからです。
結露は湿気やカビ、ダニのもと。
また、直接衣類などにつくとカビやシミになってしまいます。

ただ、窓を取っても日射が望めない北側には、どうしても収納スペースを確保したくなります。
その場合は壁の断熱化や換気設備の設置を検討しましょう。

窓を作ったり換気扇をつけたりできないマンションでは、除湿機を置くことも対策の一つです。
また、収納の中に湿気を溜め込まないためには、壁を漆喰や珪藻土といった調湿機能のある材料で仕上げるのもよいでしょう。
漆喰や珪藻土は塗材ですが、最近は壁クロスのタイプもあります。


収納の換気を良くするために


湿気対策には、外からの風を取り込んでの換気が欠かせません。
ウォークインクロゼットや大きめの収納には窓を作るか換気扇を設置したいですね。

もともと窓のある壁ぎわに収納を作ることも考えられます。
ただし、窓ガラス部分は断熱性が低いので、ペアガラスや二重窓にするなど結露対策を考えましょう。

加えて、窓からの日差しによる衣類などの日焼けや色あせを防ぐことも必要です。
これには、窓にブラインドをつけたり、遮光フィルムを貼るという方法があります。
ウィンドウフィルムには断熱と遮光を兼ねたものもあり、これなら、手軽に対策できますね。

さらに、収納の扉にも通気口を設けておきましょう。
これは、家の中に風の通り道を作る意味で、マンションでは特に重要です。


ウォークインをウォークスルーに


換気の効率を考えると、ウォークスルークロゼットもおすすめ。
ウォークスルークロゼットとは2方向以上に出入り口があるウォークインクロゼットです。

例えば、2つの居室ではさむようにクロゼットを作り、両方の部屋から出入りできるようにします。
このタイプのクロゼットはドアを開ける回数が自然と多くなりますし、両方のドアを同時に開ければ風もよく通ります。

玄関にシューズインクロゼットを作るなら、室内側とウォークスルーにしておけば、湿気をきらう靴類の保管にも良いですし、便利です。
マンションはもちろん、現代では木造住宅も気密性が高くなっているため、収納にもじゅうぶんな換気が必要です。


リフォームの際は、以上を参考に湿気対策をしてくださいね。

(参考:結露対策リフォーム
(関連コラム:寝室の湿気対策を考えよう リフォームでできる換気機能や結露対策

No.191

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