家族が集まりやすいリビングを作るリフォームの工夫

175 家族が集まりやすいリビングを作るリフォームの工夫

リビングは、家族団らんの空間である他、友人を呼んだりすることもあるコミュニケーション空間です。
にも関わらず、実際には家族が個室にこもりきりになってしまったり、いつも散らかっていて全くくつろげない空間になってしまっているリビングも少なくありません。

では、どのようにリフォームすれば家族が集まりやすい、理想のリビングを作れるのでしょうか?


散らかりにくい収納を設置する


リビングは家族が集まる分、さまざまなモノが持ち込まれる空間でもあります。
子供のおもちゃや勉強道具、お父さんの上着や読みっぱなしの新聞、お母さんの化粧道具や、封を開けていない郵便物など……。
散らかったままのリビングではくつろぐことができず、だんだんと家族が集まらなくなってしまいます。

そこで、リフォーム時には収納にこだわることをおすすめします。
収納をなるべく多く確保するというだけでなく、用途に合わせた収納を作ることが大切です。

また、家族一人ひとりに専用の収納スペースを作るのも良いでしょう。
具体的には、一人ひとり専用のカゴを用意して、散らかったものをとりあえず放り込んでおき、カゴはリビングの収納に並べて保管できるようにする、といった形です。

また、玄関に置いておけるものは玄関に収納する、という工夫も有効です。
たとえば鍵や上着、手袋など、外でしか使わないものは、リビングに持ち込む必要がありません。
玄関収納に定位置を決めてしまえば、帰ってきたついでに収納することができます。

さらに、視覚的にごちゃごちゃさせないために、テイストをきちんと決めることも大切です。
一つずつ買い足していった家具だとテイストがバラバラになっていることがありますが、最近は木目調のクロスなども売られていますから、お好みのテイストに合わせて家具を自分でプチリフォームできます。
窓枠など家の設備も、専用のカバー材を使うことによってテイストを揃えられますので、リフォーム会社の担当者に相談されてみてください。


それぞれの居場所を作る


家族それぞれの居場所を作ることも、良いリビングにするためのポイントです。
雑誌やテレビを見ていると素敵なリビングをよく見かけますが、そういった憧れをもとにリビングを作るだけでは、自身の生活には合わないこともあります。

お父さんがくつろぐためのソファ、お母さんが手仕事をするためのスペース、お子さんが勉強できるスペースや小さいお子さんなら遊べるスペースなど、一人ひとりが自分の居場所を確保できるように設計すると、自然と家族が集まるリビングになりますよ。


それぞれのリビング像を整理する


リビングは家族のものですから、誰か一人だけが自分の独断だけでリフォームしてしまうよりも、家族全員で話し合って決める方が使いやすいリビングになります。

一人ひとり、どんなリビングなら快適に過ごせると思うか、自由に意見を出し合いましょう。
当然、すべての希望を叶えられるとは限りませんが、話し合いながら優先順位をつけ、それぞれの希望を整理していくことによって理想のリビングに近付けることは可能です。


一見無理なように思えるようなリフォーム案でも、試しに相談していただければ対応できるものもあるはずです。
家族で話し合うのはもちろんのこと、担当者ともしっかり打ち合わせをして、希望を正確に伝えていくことで理想のリビングを作っていくようにすると良いでしょう。

このように、家族が集まりやすい快適なリビングを作ることは、ポイントをおさえれば難しいことではありません。
リビングのリフォームをする前に、どのような工夫をすれば良いのか、しっかりイメージをふくらましておくようにしてくださいね。

(参考:クローゼットなどのリフォームはこちら
(関連コラム:リビングと収納の関係

No.175

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