上手な衣類収納方法 クローゼット以外の収納場所で効率良く

189 上手な衣類収納方法 クローゼット以外の収納場所で効率良く

収納があるのに、衣類が散乱


クロゼットやたんすなど衣類のための収納スペースはじゅうぶんあるはずなのに、なぜか部屋のあちこちに衣類が散乱…、といった経験はありませんか?
それが衣類収納の落とし穴。

リフォームをするなら、そんな衣類収納の落とし穴にはまらないようにしたいものです。
それには、じゅうぶんな収納スペースを取ることに加え、ちょっとした工夫が必要です。

家中に散乱する衣類といえば、1回着ただけでは洗濯しないコートやスーツ、また取り入れたばかりの洗濯ものなどが多いと思います。
こうした衣類の散乱を防ぐには、適切な場所に一時置き場をつくるのが効果的です。


玄関に衣類収納を


まずは、コートやスーツ、ジャケット類で考えてみましょう。
コートやジャケットなどは、帰宅後すぐに脱ぐことが多いので、玄関付近にいったんしまえる場所があればいいですね。
シューズインクロゼットをつくるスペースがあるなら、上部にハンガーレールを設置しておきましょう。

玄関まわりにクロゼットをつくる余裕がない場合は、玄関やその近くの廊下の壁にハンガーレールやフックを設置しておくだけでも、けっこう便利になります。
こうしておけば、花粉シーズンなどには、玄関土間で上着の花粉やホコリを落としその場でしまうことができ、家の中に花粉を持ち込まなくて済みます。


洗濯物の一時置き場とは


次に、取り込んだ洗濯物です。
乾いた洗濯物をたたんでしまうヒマがない、家族が自分でしまってくれない、といったご家庭も多いかもしれません。

これを解消するには、ベランダなどの物干し場につながる出入り口付近に一時置き場をつくりましょう。
居室の天井に取り付けられる物干し竿の受け金具や、窓の上部に取り付ける室内物干しがあります。
こうした器具があれば、ハンガー干しの洗濯物はそのまま取り込めます。
また、それ以外の洗濯物を入れるカゴやランドリーケースを置く棚もつくっておきたいですね。

この洗濯物の一時置き場から家族にそれぞれの衣類を持って行ってもらうようにすれば、散らかりませんし、主婦の仕事もラクになります。
ただし、室内用の物干し器具は耐荷重も限られているので、たくさんの衣類を溜め込まないよう、あくまで一時的なものとして使いましょう。


脱衣室にもこんな工夫


洗濯機置き場を脱衣室につくっておけば、お風呂に入る前に脱いだものをすぐに洗濯機に入れることができます。
しかし、スーツのズボンなど、そうはいかない衣類もあります。
こんな場合も、脱衣室の天井や壁にハンガーレールを設置しておけば、すぐに洗濯しないものや家で洗濯しないものをかけておけるので便利です。

さらに、洗濯物の一時置き場からハンガーごとパジャマを持ってきてかけておけば、お風呂上がりにすぐ着られます。
衣類をすっきりと収納するための工夫は家事をスムーズにすることにつながります。
収納のリフォーム際は、ぜひ参考にしてみてください。

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No.189

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