暑さ寒さは、窓ガラスを伝わって出入りする
断熱工事を済ませているのに、寒い時期になると家の中がなんだか寒い、暖房の効きが悪いと感じることはありませんか?
そういった場合は開口部の断熱がじゅうぶんでないのかもしれません。
外に面した窓などの開口部は熱が最も多く出入りする場所です。
熱の約40%は窓から外へ逃げると言われています。
壁や天井裏、床下に断熱材を入れていても、窓にも断熱をしていないと、冬は室内の暖かい空気が逃げ、夏は外から多くの熱が入り込みます。
したがって、冷暖房の効率を良くして、快適に暮らすためには、窓は大事なポイントといえます。
今回は神戸・明石で人気の既存の住宅にリフォームやプチリフォームでできる窓の断熱の方法についてご紹介します。
窓の断熱リフォームの種類は
窓の断熱リフォームには、次のような種類があります。
・内窓をつける
既存の窓の内側に断熱性能のある内窓を取りつける方法です。
大がかりな工事が必要なく、室内から短時間で施工でき、窓と窓の間に空気の層を設けることで断熱に加え防音効果を高められます。
マンションの場合、規約で窓のリフォームが制限されていることが多いですが、窓の内側は専有部にあたるためこの方法なら断熱リフォームが可能です。
(とはいえ、マンションごとに規約が異なるので、事前に確認してください)
二重窓の効果については、認知度が上がり、数多くの事例があります。
防音の効果もあります。
・窓ガラスの交換
サッシを交換できない場合や、ガラス割れてしまったタイミングで既存の窓枠とサッシを活かして、ガラス部分だけを断熱タイプの複層ガラスに交換する方法で、外壁や壁紙をはがすことなく短時間で施工できます。
複層ガラスとは金属の部材を2枚のガラスではさむことで、中空層を持たせて断熱性能を高めたもの。
ただ、入れられるガラスは、サッシによるため複層ガラスにできない場合もあります。
・断熱窓への交換
窓そのものを複層ガラスや機密性の高いサッシなどでできた断熱窓に交換します。
開口面積を確保しながら既存の窓を壁ごとカットして交換する方法や、既存の窓枠を活かし室内側からサッシごと交換するカバー工法があります。
カバー工法の場合は、壁工事が必要なく施工も数時間から半日程度で済みます。
こんなプチリフォームの方法も
以上のように最近では窓のリフォーム工事は手軽になりましたが、それでも、それなりに費用がかかります。
また、賃貸住宅では部屋が寒いとはいえ、借主ではリフォームできないことがほとんどです。
そんな場合には、窓にフィルム状の断熱シートを貼る方法があります。
断熱シートは、ホームセンターなどでいろんな種類が販売されていて、DIYもできます。
賃貸住宅の場合は、はがしやすいタイプのものを選びましょう。
ただし、すりガラスやワイヤー入りガラス、複層ガラスには、表面加工を傷つける、割れやすくなるといった理由から貼ることができません。
そうしたガラスの窓の場合は、カーテンを保温タイプのものに換えるのは、いかがでしょう?
断熱シートを貼れる窓には、保温カーテンを組み合わせれば断熱効果はより高まります。
(参考:ガラスフィルム)
(関連コラム:寒すぎる家でも暖房費が節約できるリフォームとは 断熱の仕組みを知る)
No.216