賃貸住宅の修繕コストと空室リスクを減らすチェックシートとは

224 賃貸住宅の修繕コストと空室リスクを減らすチェックシートとは

小さな修繕が重なると…


アパートなどの賃貸住宅で居室のちょっとした不具合や設備の故障などが続けば修繕費用がかさみますし、入居者にとっては迷惑なことですから不満がつもり、最悪は退去につながることもあります。
また、オーナー・入居者ともに入居時には気づいていなかった小さな不具合が原因で入居中に事故につながったりすると、賠償責任をめぐる問題にも発展しかねません。

こんなことを防ぐためには、退去後の原状回復のときに、すぐに修理の必要がなさそうな箇所もしっかり点検し、早めの補修しておくことが大切です。
それには、すみずみまで見落とさないように点検箇所をリスト化したチェックシートを作っておくと便利です。


原状回復の点検チェックシートとは


そこで、原状回復時の点検に役立つチェックシートをご紹介します。
こちらはワンルーム物件を例にしています。


原状回復チェックシート:〇〇アパート 〇〇号室

<玄関>

玄関灯:電球は切れていないか
インターフォン:きちんと作動するか
玄関ドア:枠やドアノブのゆるみやがたつきはないか、開閉はスムーズか、鍵の開閉はスムーズか

<キッチン>

流し台:水栓・給排水管のゆるみや水もれはないか、排水口のつまりはないか
キャビネット:扉のがたつきはないか、扉の開閉はスムーズか、棚板はしっかり固定されているか
換気扇:きちんと作動するか、電球は切れていないか

<居室>

室内ドア:枠やドアノブのゆるみやがたつきはないか、開閉はスムーズか
床(フローリングの場合):ささくれ、割れ、はがれ、焼けこげなどがないか
壁(クロスの場合):はがれ、破れ、変色などがないか
窓:ガラスにひびはないか、枠のゆるみやがたつきはないか、開閉はスムーズか、鍵の開閉はスムーズか

<トイレ>

便器:便座および本体のひび割れ、変色はないか、つまりはないか
トイレタンク:水はちゃんと流れるか、レバーはスムーズに動くか
水栓・給排水管:ゆるみや水もれはないか、つまりはないか
タオルかけ・ペーパーホルダー:しっかり固定されているか
出入口:枠やドアノブのゆるみやがたつきはないか、開閉はスムーズか

<浴室>

浴槽:ひびやキズ、変色はないか、排水口のつまりはないか
床:タイルの割れやひびはないか、排水口のつまりはないか
壁:タイルの割れやひびはないか
シャワー・水栓:ゆるみや水もれはないか
出入口:枠やドアノブのゆるみやがたつきはないか、開閉はスムーズか、パッキンにへたりがないか

<ベランダ>

排水口/溝:つまりはないか
雨どい:つまりはないか、ひび割れや破損はないか
手すり:がたつきはないか

<設備>

*給湯器やエアコンなど機器ごとに次の項目のチェックを:スムーズに作動するか、メーカーの耐用年数(保証期間)は過ぎていないか、定期メンテナンスの時期など。


このリストは、あくまでも一例です。
以上を参考に、手持ち物件の間取りや設備、状態に合わせて項目を追加・変更してください。
修繕のリフォーム費用については、お気軽にお問合せください。

(関連コラム:賃貸住宅の満足度と設備の関係 メンテナンスや付加価値を考える
(関連コラム:入居者の不満を未然に防ぐ収益物件のリフォームとは

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