浴室で物件の印象が変わる?
賃貸アパートやマンションといった収益物件の価値を維持するには、こまめなメンテナスが欠かせません。
特に、浴室は年数により劣化が進みやすく、使用するのに支障はなくても古ぼけて見えると、入居希望者へ良くない印象を与えてしまい成約に結びつかないことも。
とはいえ、ユニットバスそのものを最新のものに取替えるには多額の費用がかかります。
そこで、手軽なリフォームで古い浴室をよみがえらせる方法を紹介します。
こんなパーツは取替えを
ユニットバスは換気扇、鏡、水栓などの小さなパーツから、浴槽まで部材の交換が可能です。
退出の際は、劣化したパーツの交換をしましょう。
まだ使えるからといっても、あまり古いタイプや変色しているものは、印象や使い勝手が良くない場合もあります。
特に注意したいのが換気扇と鏡です。
換気扇は壊れていなくても、モーターが弱っているとじゅうぶん換気できず、カビや悪臭の発生につながります。
ちゃんと作動するか確かめた上で、必要に応じて交換しましょう。
鏡も欠けたり、変色していると非常に印象が良くありません。
また、黒い斑点が出ている場合は腐食によるものです。
こうした鏡は新しいものに取り替えましょう。
鏡は大きめのサイズにすると、浴室自体を広く見せることができるので、おすすめです。
浴槽を交換せずにきれいにするには?
古くなった浴槽も交換できますが、けっこう費用がかかります。
キズがなくても変色している浴槽は塗装で新品のようにきれいにすることができます。
FRPやステンレスなど、ほとんどの材質の浴槽が塗装可能ですが、浴槽塗装の業者を選ぶ際はアフター保証を出している業者を選ぶようにしましょう。
この他に、排水トラップと目皿、水栓、シャワーヘッドも新しくすると気持ちがいいものです。
特に、水栓やシャワーヘッドは最新のものに交換すると、使い勝手もよくなります。
壁の色でイメージチェンジを
賃貸物件の浴室といえば、壁、床、天井ともシンプルに白やベージュ1色といったケースが多いですが、ダイノックシートと呼ばれる耐水性の化粧フィルムを貼ることで、壁の1面だけでもカラフルな色にすると、大きくイメージチェンジできます。
シートは青やグリーン系にすれば奥行き感が出ますし、木目調や大理石調の高級感あるシートもあります。
また、色のシートを貼った壁に横長に鏡を設置すれば、ホテルライクな浴室を演出できます。
築年数が経っていても、浴室をはじめとする水回り設備がきれいな物件は印象が良いものです。
空室が埋まらないといった場合は、まず浴室から見直してみてはいかがでしょう?
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