中古住宅をリフォームして住み続ける、という方も増えてきましたが、「古すぎてとてもリフォームなんてできないのではないか」と思われるような家でも、リフォームすることは可能です。
築100年を超えるような古い家であってもリフォームして住み続けることはできますので、「もう住めないだろうから解体しよう」という決断をされる前に、ぜひリフォームを検討されてみてはいかがでしょうか?
クリアしておくべき問題
築100年以上経つ家だと当然あちこち老朽化しているものですが、立派な梁が使われていたりして、今どきの住宅には無い魅力もたくさん詰まっています。
そういった家をリフォームするときには、以下のポイントをクリアしておく必要があります。
◎耐震補強
現在の建築基準法の要件を満たしていない物件も多いため、耐震補強が必要になると考えておいた方がいいでしょう。
逆に言うと、耐震補強をしておけば、今後も長く住み続けられる家になります。
◎シロアリ
古い家で怖いのがシロアリです。
シロアリ被害が大きい場合、どんなに見た目は立派でもリフォームが難しくなるケースもあります。
シロアリがいないかどうかをきちんとチェックしてもらうようにしましょう。
◎どんなリフォームをするのか?
築100年を超えるような物件の場合、その古さを活かしたリフォームをされる方が多いのですが、当然今風の家にリフォームすることも可能です。
どういったリフォームをしたいのか、「古さは残して設備面等の機能は最新のものにしたい」など、リフォームのイメージを思い描いておくことも大切です。
リフォームを引き受けてくれない場合も
古い家のリフォームは、どこの会社でも引き受けてくれるというわけではありません。
ハウスメーカーなどの場合は新築への建て替えを提案されるケースも多いようです。
最初に相談した会社で「建て替えた方がいい」と言われても、他にリフォームできる会社はあるはずですから大手ハウスメーカーから地元の小さな工務店まで、複数件に相談してリフォームの方向性を決めていかれると良いでしょう。
おそらく、丸太を組んで家を立てたりできる大工が必要になることが多いと思われます。
ただ、今の時代にそのような方がどんどん少なくなってきています。
また、築年数の多い古い家の場合はリフォーム費用も新築するのと変わらないぐらいかかることもあります。
費用面で「それなら新築の方がいい」と思われる場合もあるでしょうから、はじめからリフォーム一択ではなく、新築で建て替える方向でも情報収集して、どちらにするか決めるといいのではないでしょうか。
(参考:RESTA不動産事業部)
(関連コラム:住宅の耐震・制振・免震の違いとは?)
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