最近、よく「実家問題」が取り沙汰されるようになりました。
両親が亡くなったり、介護施設へ入居したりして住む人がいなくなったあと、空き家のまま放置されていたりもします。
とは言え、子世代が実家を引き継ぐときには、さまざまな問題があります。
立地的な問題はクリアしたとしても、「古い」、「汚い」、「寒い」など、実家にそのまま住むのには抵抗があるという方も多いようです。
そんなときに考えたいのがリフォームです。
古い家でも、機能的に不便さを感じる家でも、リフォームすることによって若い世代でも快適に暮らせる家を作ることができます。
では、実家を引き継ぐときにはどのようなリフォームが必要になるでしょうか?
断熱リフォーム
古い家で問題になりやすいのは、気密性が低く、冷暖房効率が悪いということです。
断熱材を入れたりして、寒い家を改善しましょう。
設備を最新のものに
キッチンや浴室などの水周りは特に、設備の古さが気になるところです。
水周りを最新のものと入れ替えるだけでも、かなり快適になりますよ。
間取りの変更
昔の家だと、小さな部屋がいくつもつらなっており、現代風な広い間取りを理想としている方からすると使いにくいものです。
また、将来自分が介護を必要とする状態になったときのためにも、車いすでも通れるような広めの間取りにしたり、一緒にバリアフリー工事もしておくといいでしょう。
耐震リフォーム
住宅にとって、1981というのはとても重要な数字です。
1981年(昭和56年)に建築法が改正され、耐震に関する基準も変わりました。
それより前に建てられた住宅の場合は特に耐震リフォームが済んでいない場合がありますので、必ず確認しましょう。
フルリノベという方法も
単なるリフォームではなく、「フルリノベーションする」という方法もおすすめです。
大幅に手を加えることによって古い家を理想通りの形に生まれ変わらせることができるので、ぜひ検討しましょう。
実家を引き継ぐ場合は、土地代もかかりませんし、リフォームするだけならかかる費用は新築の家を買うのに比べるとかなり抑えることができます。
その分リフォームにお金をかけて思い切ったリノベーションをすることも可能ですし、金額が少ない分住宅ローンの審査も通りやすいというメリットもあります。
実家を引き継ぐ予定のある方は、ぜひ参考にされてみてくださいね。
(参考:リフォーム全般の価格を知ろう!リフォーム価格表)
(関連コラム:解体不要!?築100年超の古民家をリフォームするときのポイント)
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