お子さんがいらっしゃる家庭やこれからお子さんが生まれる家庭では、「子供部屋を作ってあげたい」とリフォームを考えておられる方も多いと思います。
「今の間取りでは2人以上子供がいると個室をあげられない」とか、「リビングを通ることなく直接個室に入れるので思春期が心配」など、今のままでは不安がある、と感じていませんか?
しかし、子供部屋が必要な時期というのは限定されています。
かと言って、家族構成やライフスタイルの変化に応じてその都度リフォームするというのではお金も手間もかかってしまいます。
極力何度も大掛かりなリフォームをせずに済むような、「将来を見据えたリフォーム」を考えてみましょう。
子供部屋の場所は?
子供部屋が家のどの位置にあるかによって、将来の活用法も変わってきます。
たとえば子供部屋を収納として活用しようにも、子供部屋の場所によってはただの「物置」と化し、「あかずの間」を作ってしまうことにもなりかねません。
それならば、書斎にしたり、客室として残しておく方が部屋の管理もしやすく劣化させにくくなるでしょう。
子供が巣立ったあと、その部屋をどのように活用すれば生活しやすく快適さが増すのか、想像してみるのがおすすめです。
子供の人数分の部屋は必要なのか
子供が複数いる場合は、それぞれに個室を与えるのが公平です。
しかし、子供が巣立ったあとのことを考えれば、使っていない部屋が2つも3つも残るということになります。
小さな部屋がいくつもあっても無駄になりがちですから、間仕切りを付けた場合はその間仕切りを撤去してしまう方が有効に使えるでしょう。
間仕切り壁の設置自体も何十万もかかるリフォームではありませんし、壁の撤去はもっと格安でできる工事です。
また、間仕切りを付けなくても、2段ベッドやタンスなどの家具で部屋を区切るという方法もあります。
子供部屋をそのまま夫婦の個室に
お子さんが2人という家庭であれば、子供部屋は2つ作り、将来はその部屋をそのまま夫婦それぞれの個室にする、という方法もあります。
子育て中は自分の趣味に打ち込んだり一人ゆっくりする時間・スペースが十分にとれないこともありますが、お子さんの独立後にはそれぞれが個室を持つことで、夫婦の距離感がとりやすくなるということもあります。
これなら、一度子供部屋を作るリフォームをしてしまえばその後さらに手を加える必要は無いと言えるでしょう。
クロスの張替えなど簡単なリフォームだけで済みます。
年月とともに、家に求められるものは変わってきます。
現在の状況に最適化するだけでなく、あらかじめ分かっていること(子供の独立や自分自身の老化など)については今のうちに対策しておくことができます。
今のうちに対策を考えておくことによって大掛かりなリフォームの回数が減らせますし、最低限の予算で、快適な暮らしが長い間維持できるようになるのではないでしょうか。
リフォームをお考えの際には、ぜひ将来を見据えたリフォームも、考えていただければと思います。
(参考:RESTAのリフォームのご提案)
(関連コラム:「老後」を迎える前にしておきたいリフォーム 退職後も楽しめる家)
No.173