神戸で感動の不動産取引したのは神戸のRESTA

不動産事業部の佐野です。

先日、中央区のマンションの取引を無事に完了しました。

久しぶりに、心が震える特別な取引になりました。

自分の心の中だけで、おさめておくか迷いましたが、凄くいい話なので書きます。

この売主さんとの出会いは12年前。4月の桜が満開の小春日和。忘れもしません。

家を売りたい。と相談されて、家を買いたいと相談されました。

世間は、お花見で少し浮かれている雰囲気でしたが、お客さんは凄く元気がなくて・・。

お酒に酔っていました。

理由は、長年連れ添われた奥様が、お亡くなりになられて、何もする気力がなくなった。

と言われ、一緒に住んで居た家を離れて、今は賃貸住宅に住んで居るとの事。

それを聞くだけでも、どれだけ大切な人を失い精神的に辛い思いをしているか想像できます。

街中で、何でも揃う立地条件のマンションを紹介して欲しいと言われ、偶然にも神戸市中央区で

お預かりしている物件しかない。と思いご案内しました。

高速道路走行中、お客さんは寝てしまいました。黙って運転して到着。

恐る恐る、『お客様、到着しました』と

声を掛けました。スッとお目覚めになり物件を10分程ご覧になり、共用部分の説明を行い

周辺の環境を説明しすんなり、『ワシ、これにするわ』と・・。ビックリしました。

その後、自宅のご売却をお任せ頂いたり、訳アリで賃貸を借りられたりと

合計4回の取引をしていただき

今回、生まれ故郷へ帰ると言われ最後に『あんたに売ってもらう』とお任せ頂いた訳です。

12年間、お客さんとは忘れた頃にご連絡を賜り、たわいもない事を話したり

いい時間を過ごさせて頂きました。

凄く、まじめで正義感が強く、優しくて強い九州男児。魅力的な人です。

取引が終わって、昼飯を一緒に食べました。これが、もしかしたらこの人と合う最後になるかも・・。

と思うと凄く寂しい気持ちになりました。考えてみれば、何だかんだ言って

お互いに冗談言いながら談笑したり、食事したり。テレビを見たり。体を気遣ったり。

楽しい思い出しかないのです。毎年、暑中見舞、年賀状。当り前ですが、僕には、それだけの人じゃなかった。

自分の色々な悩みの相談も聞いてくれて。その人の相談も微力ながら手助けもして。

だから、この取引は特別で、この人の為に少しでも高く、早く喜んでもらいたい気持ちも強かった。

結果は、その思いに応えてくれる素晴らしい買主さんに巡り会う事ができて円満取引。

最後に売主さんが、『佐野さん、お疲れさん。あんたに全部任せて良かった。今までありがとう

それでな、こないだ九州に帰る時、フェリーの中で夢を見たんや。亡くなった嫁さん。30代の姿でワシにありがとう。って。

引っ越す場所は、嫁さんの実家の近所の街。なんや』

僕は、久しぶりに泣きました(笑) その場でボロボロ。愛が深すぎる。

お客さん 『いつでも泊りに来たらええ。酒を飲もう。あんたの過去も知りたい』

僕 『未来の話をしましょう。まだまだ、幸せになってほしいです』

お客さん『そうやな。お互いまだまだこれからや。』

ガランとした部屋で二人。扉を閉じて新神戸駅まで見送り。ほんまに有難う。

握手でお別れ、またな。と言うあの人は笑っていた。

自分を知って頂いて、売主を深く知る、その人の為に僕はベストを尽くす。結果ハッピーエンド。

奥さんへの想いも不動産を売買するのも全部動かしているのは『愛』とか『情』とか人の為。

そんな、話でした。不動産取引には二つとないストーリーがあります。

そんな、ストーリーの脇役に使って下さい。ベストを尽くします!

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