収納リフォームで失敗しないためのポイント 使い勝手が大切!

157 収納リフォームで失敗しないためのポイント 使い勝手が大切!

住まいの使い勝手を大きく左右するのが、収納です。
家が片付かない、モノの出し入れが不便、と感じている方には、収納リフォームをおすすめします。

しかし、収納リフォームは失敗しやすいものです。
そこで、収納リフォームを失敗しないために、収納リフォームのポイントを紹介したいと思います。


扉の選び方で使い勝手は変わる


収納スペースの扉には、観音扉・引き戸・折れ戸といった種類があります。

折れ戸はクローゼットでも定番の扉なのでよく選ばれますが、どこの収納でも折れ戸がいい、というわけではありません。
折れ戸は、観音扉のように手前に大きくスペースをとらなくても扉の開け閉めができ、さらに引き戸のように片方ずつ開けるのではなく収納全体を見渡しやすくなる、というメリットがあります。

しかし、価格の安さでは観音扉がもっとも優れていますし、廊下やベッドルームなど収納の前に広いスペースが無い場合は引き戸の方が開閉しやすくなります。
年配の方の場合、「おしゃれな折れ戸にしてもらったけど、いちいち引くのが大変だ。引き戸にしておけばよかった」という方もいらっしゃいます。
地震に強いのも引き戸です。

ちなみに、扉をつけないオープン収納もありますが、これはモノが少ない人や片づけが好きな人向けです。
扉がない分ホコリが溜まりやすくこまめに掃除しなければなりませんし、人目につきやすい分いつもキレイに整頓しておかなくてはならないので、自信が無い方は扉を付けた方がいいでしょう。


広さ・高さ・奥行を決める


ウォークインクローゼットは大容量の収納だと思われがちですが、単に洋服をかけておく場所として考えれば、一般的な壁面クローゼットの方が収納力は上です。
ウォークインクローゼットは、その名の通り歩いて中に入る前提の収納なので、その分スペースを広くとらなくてはならないのです。

また、収納は高さも重要。
天袋のような高いところにある収納や、床下収納などはどうしても使い勝手が悪くなりやすいもので、普段使わないものを収納するにはいいのですが、その存在自体を忘れてしまいがちな場所ですから、極力減らした方がいいでしょう。
今は天袋に眠っているワッフルメーカーも、キッチン収納に入れておけば、もしかするともっと使うようになるかもしれません。

そして、奥行が深い収納は、こまごましたものを収納するには不向きな場所です。
布団や、扇風機などの季節家電を収納するには押入れがぴったりですが、それ以外の収納については奥行きを浅めにして、取り出しやすさを重視した方がリフォーム後の片づけが苦になりません。


使用時・収納時のアクション数を少なくする


キッチン収納の扉を開けて、ボックスから調味料を取り出す、という収納よりも、調理台に備え付けのカゴから調味料を取り出す方がアクション数は少なくて済みます。
使用時と収納時のアクション数が多くなるほど、片づけるのが面倒になって「出しっぱなし」が増える原因にもなるので、ただモノを詰め込む、というだけの収納ではなく、使うときのアクション数を考えた上で取り出しやすい収納を作るようにしましょう。


このように、収納リフォームを成功させるには、扉や広さ、位置、アクション数などを考えた上で、収納する場所やモノに応じた収納を作ることが大切になります。
収納リフォームをされるときには、ぜひ参考にされてみてください。

(参考:クローゼットなどのリフォーム
(関連コラム:散らかるのは家に原因がある?リフォームでたちまち収納しやすい家に

No.157

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