理想の収納を実現可能!デメリットも考慮したシステム収納の選び方

165 理想の収納を実現可能!デメリットも考慮したシステム収納の選び方

システム収納は、パーツを自由に組み合わせることによって、家のサイズぴったりの収納家具を作ることができます。
既製品の収納家具とは違い、中途半端な隙間ができてしまったり、ライフスタイルや家族構成などに合わず使いづらくなる、という心配が少なくなるのが魅力です。

ただ、システム収納を作りさえすればそれだけで理想の収納を実現できるわけではありません。
当然、システム収納にはデメリットもあります。


価格が高くなる


既製品に比べると、システム収納の方が高額な費用がかかることが多いです。
サイズによっては特注になり、さらに価格が上がってしまうことも。
収納そのものの価格だけでなく、人件費がかかるということも理解しておきましょう。


設置するまでの期間が長い


システム収納はほとんど「オーダーメイド」の家具になりますから、お客様の要望を聞きながら理想の収納を一から作り上げる、ということになります。
家具屋さんに行って好みの家具を選ぶのとは違い、収納の形や色、材質などを選ぶだけでも時間がかかりますし、工事自体の期間もかかります。


位置の変更がしづらい


システム収納は、造作家具のように特定の場所に合わせた形で設置するものですから、気軽に模様替えができるわけではありません。
他の場所に移したい場合はまた工事が必要になりますし、サイズが合わなければさらにシステム収納の形を作り直す必要もありますので、それだけ費用もかかってくることになります。


システム収納を取り入れたいと考えられている方は、これらのデメリットも踏まえて、慎重に検討されてください。
それでは、システム収納を選ぶ際のポイントをご紹介します。


「使いやすさ」と「見た目の美しさ」のバランスをとる


システム収納と言うと、見た目もスタイリッシュで美しいもの、と思われている方も多いと思います。
しかし、見た目の美しい家具が使いやすいとは限りません。

たとえば、天井の高さまである大容量のシステム収納を取り付けたところで、身長に合わない高さであれば結局上の方の収納を使うことがなく、ムダになってしまうこともありますし、使わないせいでホコリが溜まって不衛生になってしまう、という可能性もあります。


形だけにとらわれない


システム収納の最大の魅力は、家のサイズや使う人の好みに合わせて自由に形が作れることです。
しかし、システム収納を選ぶ際には、形だけを考えればいいのではありません。
他にも、注意して考えなくてはならないことはあります。

まず、材質です。
システム収納を選ぶ上ではカラーも重要なポイントではありますが、収納の色だけでなく、その材質がどういうものか、ということにも注目してみましょう。

たとえば、キッチンなど水周りの収納であれば気軽に水拭きができる素材の方がメンテナンスがしやすいですよね。
また、小さいお子さんがいらっしゃるご家庭なら特に、ソフトクローズ(静かに閉まる)の扉を採用するなど、形以外にも検討しておきたいところはいろいろあります。


「一か八か」はNG


システム収納のデメリットの一つ、「気軽に移動ができない」ということを防ぐためには、一か八かでシステム収納を取り入れない、ということです。
たとえば、トイレ収納や洗面所の収納が他の場所に移動する、ということはなかなかありませんから、ぜひともシステム収納を使って空間を最大限に活かしていただきたいものです。

一方、子供部屋の収納をシステム収納にしてしまうと、子供の成長とともに収納が合わなくなる可能性もありますし、また、子供が自立して家から出たときにはまったく使わなくなってしまうことも考えられます。
今後移動させる可能性があったり、近い将来使わなくなる可能性が考えられる場所には、とりあえずは既製品の家具を使うという方法も考えましょう。


システム収納と言っても、実にさまざまなタイプがあり理想の収納を見つけるのは簡単なことではありません。
実際にショールームに行って使ってみると、ある程度自分の理想とする収納イメージを見つけ出しやすくなると言えるでしょう。
安易に決めるのではなく、慎重に検討した上で理想のシステム収納を見つけてみてはいかがでしょうか。

(参考:クローゼットなどのリフォーム
(関連コラム:造作家具とは?システム家具とは?好みの家具で理想の家にリフォーム

No.165

Pocket