収益物件にとって大切なカーブアピールとは
「カーブアピール」という言葉をご存知ですか?
カーブといえば、「建物のカドのこと?」と思うかもしれませんが、そうではなく、通りから見た建物の第一印象のことです。
アパートなどの収益物件の印象はカーブアピールで決まることが多いといわれます。
せっかく資金をかけて居室内をきれいにリフォームしても、見学者としては、建物外観のイメージが良くなければ、入居をためらってしまうことも。
今回は、特に、エントランスがない比較的小規模なアパートなどのカーブアピールのイメージアップのための、リフォームでできる工夫をご提案します。
建物の「顔」のイメージアップを
エントランスがない物件では、「◯◯ハイツ」や「コーポ◯◯」といった物件名を表示した館銘板が建物の「顔」になります。
この館銘板が破損していたり、古ぼけて変色しているようなら、新しいものに取り替えましょう。
最近は、表札や看板など、カッティングシートや切り文字をステンレスなどの金属や木、プラスチックのプレートに貼り付けるタイプが主流になっています。
プレートの素材や文字の色、書体などが選べるので、センスよい館銘板にしたいですね。
加えて、各居室の部屋番号を表示するドアプレートも館銘板と同じ素材や色、書体にすれば、統一感が出ます。
ポストまわりにも注意を
アパートなどでは集合ポストを設置している物件もありますが、チラシなどがあふれて乱雑になりがち。
思い切って集合ポストは撤去し、個別ポストにする方がすっきりします。
新しく個別ポストを設置するなら、集合住宅用よりも戸建用の方が種類やデザインも多く、おすすめですが、メール便が入るサイズであれば、入居者にはうれしいもの。
あわせて、各居室の玄関先にスペースがあれば、いま要望の高い宅配ボックスも戸建用のものを検討しましょう。
ポスト、宅配ボックスとも、後から設置できるもので、スタンドと壁付けタイプがあります。
色使いは統一感に注意して
エアコンの室外機を通りから見える場所に設置しているなら、ルーバー(目隠し板)をつけると良いですね。
また、ひさしのない玄関ドアには、ひさしを後付けすれば、雨の日の出入りが便利になります。
このように、ルーバーやひさし、ポストなどを後付けする場合は、カラーコーディネートに注意しましょう。
例えば、ポストや室外機ルーバーは外壁に近い色にし、玄関ドアとひさしをアクセントカラーにするなど、建物全体の統一感が大切です。
以上の工夫ポイントは、外壁の塗り替えなどのときにプラスして施工するのもいいですが、単独でもプチリフォーム感覚で行えるものがほとんどです。
手持ち物件のイメージを向上させたいなら、ぜひ、ご検討ください。
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