耐震補強だけではない?地震に強い家にするために意外と大事なこと

107 耐震補強だけではない?地震に強い家にするために意外と大事なこと

耐震補強すれば安心とは限らない


地震国である日本では、住宅の耐震性は非常に大切なもの。
耐震補強の工事を済ませているお宅も多いと思いますが、工事後ずっと何もしないで良いというわけではありません。

せっかく耐震補強をしていても、柱・はりなどの構造部分や土台に雨漏りなどによる腐食、またシロアリによる被害があると、地震に弱い家になってしまいます。
今回は、こうした被害から木造の戸建住宅をしっかりと守っていくための点検とメンテナンスについて説明します。


地震に強い家にするためのチェックポイント


木造の建物の腐食の主な原因となるのが雨漏り(雨水の浸入)と結露です。
また、シロアリは結露が発生するような湿度の高い環境を好みます。
つまり、雨水の浸入を防ぎ、湿度をコントロールすることが地震に強い家にすることにつながるのです。
そのためには、以下のポイントを参考に点検・メンテナンスを行いましょう。

・屋根
防水性を維持するために、瓦やスレートのズレや割れの補修、スレートや金属屋根の塗替えといった定期的なメンテナンスが欠かせません。
また、地震や台風などの後には破損などがないか点検し、耐用年数の過ぎた屋根材は交換する必要があります。

・外壁
住宅の防水性にとって屋根と並び重要な部分です。
塗替えやコーキングの補修・打ち換えなど定期的なメンテナンスを欠かさず、耐用年数の過ぎた外壁材は交換しましょう。

・屋根裏
濡れていたり、湿気がこもっている場合は、雨漏りや換気が十分でない可能性があります。
原因を特定し適切に対処するために、早めに専門業者に相談することが必要です。

・窓まわり
サッシまわりのコーキングに割れや「へたり」があれば補修や打ち換えをし、窓枠や雨戸のがたつき、雨戸、ひさしの破損等があれば修理します。

・床下
腐食・シロアリ被害を防ぐために、つねに乾燥させておきたい場所です。
床下点検口があれば、季節の変わり目などに、ぬれていないか、湿気がこもっていないか、カビ臭さをチェックし、このような異常があれば、専門業者に相談しましょう。
点検口がない建物では、リフォームのときに点検口か床下収納庫をつくることをおすすめします。

・木製ベランダ、ウッドデッキ
腐食やシロアリ被害を防ぐために定期的な塗装メンテナンスが欠かせません。
特にシロアリは建物本体に移る恐れがあるので、腐食やシロアリ被害があれば、その部分はできるだけすぐに修理しましょう。

以上のような点検や修理、メンテナンスの際は、信頼できる専門業者に依頼したいものです。
屋根など高い場所の点検は危険ですから、必ず業者に依頼をお願い致します。

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No.107

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