防犯を兼ねた賃貸物件の外観イメージアップ 行き届いた管理体制を

110 防犯を兼ねた賃貸物件の外観イメージアップ 行き届いた管理体制を

賃貸物件の外観イメージと防犯の関係


賃貸住宅の外回りが雑然としていては、空室の内見に来た人にはマイナスイメージを与えてしまいますし、防犯や衛生上、近隣からの苦情につながることも。

アパートなどの周囲が雑然とする理由には、ゴミの散らかりや放置自転車がありますが、これは防犯上もよくありません。
通行人がゴミや自転車を放置しやすい物件は誰でも敷地内に侵入しやすいことになるからです。
したがって、この2つへの対策は非常に大切。
加えて、夜間の暗さ対策をしていない物件はイメージも悪いですし、住人や近隣の人に不安を与えます。

つまり、物件の外観イメージを向上させることは防犯対策にもなるのです。
今回は、こうした対策がしづらい比較的小規模な賃貸物件のために、リフォームでできる防犯を兼ねた外観イメージアップの方法を考えます。


まずはゴミの散らかり防止


まずは、ゴミが散らからないようにしましょう。
ゴミの収集日に収集場所にゴミ袋を置くだけにしている場合は、住人以外にもポイ捨てされやすいですし、カラスなどに荒らされることもあります。
ふたつきのゴミストッカー(収集庫)か扉つきの棚タイプのストッカーを設置すれば、ゴミが散らかりにくく、臭いも防げます。

ゴミストッカーといえばアルミや金網製のイメージがありますが、最近は、バリエーションが豊富で、せまい敷地にも置ける薄型のものや木の風合いを活かしたおしゃれなタイプもあります。
また、設置する場所は、ふたや扉が通りから見て正面にならないようにします。


サイクルスタンドで放置自転車対策


駐輪場がない物件では、各居室の玄関前に自転車を置くことになります。
そこで、各居室の前に自転車1台分のサイクルスタンドを設置すれば、建物全体がすっきりと片づいた印象になります。
また、駐輪場がある物件でも、駐輪場内にサイクルスタンドを設置するのがベターです。

いずれの場合も、住人の自転車を置く場所を決められるので、住人以外が自転車を置きづらくなりますし、放置自転車があればすぐに発見できます。


壁付けのエクステリアライトで明るく


エントランスや共用廊下のない物件は、夜間の外回りの印象が暗くなりがちです。
まず、各居室の玄関灯をチェックし、明るさが足りない場合は、明るめの電球に交換します。
それでもまだ暗い場合は、外壁やフェンスにエクステリアライトを設置してはいかがでしょう?
センサーライトでも良いかもしれません。

壁面に設置できるエクステリアライトはデザインが豊富なので、建物の外観デザインに合わせて選ぶといいですね。
近年は、おしゃれなデザインのセンサーライトも登場しています。
防犯を意識するなら、照らしたときに人の顔がわかる高さに設置します。

(関連コラム:リフォーム不要!?管理しやすい収益物件にする工夫とは

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