寒すぎる家でも暖房費が節約できるリフォームとは 断熱の仕組みを知る

136 寒すぎる家でも暖房費が節約できるリフォームとは 断熱の仕組みを知る

自宅の室温が低いと、それだけで快適に過ごすことができませんよね。
かと言って暖房器具に頼るばかりでは、光熱費もかさんでしまいます。

また、暖房を使っているにも関わらず、思うように暖房効果が得られずに、寒いのに光熱費ばかりがかかる、という状況になっている住宅もあります。
そのような住宅でも、リフォームによって暖房費を抑えつつ、暖かい家に作り替えることが可能です。
暖かく暖房費がかからない家にするためのリフォームには、たとえばこのような方法があります。


窓ガラスを変える


エアコン等室内を暖めても、窓ガラスから暖気は逃げていきます。
室外への暖気の流出は、

  • 外壁から……19%
  • 換気から……17%
  • 床から ……10%
  • 屋根から……6%
  • 窓から ……48%

となっています。

ご覧のとおり、窓からの流出が圧倒的に多く、窓ガラスからの流出を防ぐことができれば、それだけで保温効果が高まるのです。
窓ガラスの断熱には、窓断熱スプレーや窓断熱シートを使う、という方法もあります。

これなら数千円の出費で済み、自分でリフォームできるため気軽に取り入れられます。
ただ、この方法だとこまめにスプレーしたり、毎年シートを貼るという手間がかかりますし、断熱効果もそこまで高いわけではありません。

そこでおすすめなのが、断熱ガラスです。
窓ガラスのサイズによってかかる費用は違い、1枚あたり2万円程度からになりますが、一度リフォームしてしまえばこまめなメンテナンスは不要になりますし、割れない限りは半永久的に使えますから、長い目で見れば節約効果が高いでしょう。


床暖房を導入する


床暖房は、床自体を温めることによって室温を暖める方法ですが、エアコンのように空気が乾燥することもなければ、ストーブのように灯油を使うこともないので安全だと言われています。
電気式の床暖房は導入費用が安いですが、家全体を床暖房にするなど面積が大きい場合は、温水式にした方が費用が抑えられるという違いがあります。

床暖房の場合は暖かい空気が下から来るので足元が冷えにくいというメリットもあり、その分他の暖房費が大幅に抑えられることでしょう。
導入には数十万円の費用がかかってしまいますが、それでも長い目で見れば、節約になるはずです。

新築・中古問わず、住宅を購入して引越したものの、予想以上に室内が寒く、急いでリフォームを検討する方も多いです。
ただ、リフォームの方法には他にもいろいろありますから、焦って契約してしまうのではなく、じっくり検討してからどの方法でリフォームするのかを考えるようにしてくださいね。

(参考:扉や窓のリフォームはこちら
(関連コラム:輻射熱でポカポカ!床暖房リフォームのポイントを知ろう

No.136

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