実現したい!
理想のLDK
せっかくリノベーションするなら、キッチンと一体の長いダイニングテーブルで家族と食事したり、アイランドキッチンで家事をしながら子供の様子をみたりと、憧れのキッチンを実現したいですよね。
ここ最近特に、神戸・明石でも家族が集まるLDK配置を中心に間取りを考えるケースが増えています。70m²~80m²程度のマンションのリノベーションで、LDKを広く取るプラン設計のも充実してきており、リビングとキッチンの位置を移動させる場合の参考になります。キッチン移動計画については、ポイントをつかめば実現可能で理想な間取りが見つかります。
キッチンからは、
水が流れるし、煙もでる
キッチンが、普通の家具との大きな違うところは、排水・排気がつながっていることです。そのためキッチン移動計画では、配管経路の確保を考えながらレイアウトを行ないます。給水管・ガス配管・電気コンセント配線については、排水の経路と合わせて取ることができるため比較的容易です。
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PSまでの経路確保
マンションの図面にPSとあるのをご存知ですか?
PSとはマンションの縦管がある場所で、そのフロアーの排水はそこに集約され流れていきます。 -
1mに1cmが基本
排水を流すためには、配管を流したい方向に少し傾けておく必要があります。その傾きは、1mごとに1cm以上になります。PSまでの経路が長ければより高い位置で繋ぐ必要があります。単純に行けば、配管が5m必要であれば、5cmの勾配が必要になります。床とキッチンの間に最低でも5cm以上高さが必要になります。
配管経路の取り方
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床を上げなくてもよい位置に設置する
まずは、ユニットバスや洗面化粧台などの水回りの配置を工夫することで、排水経路を確保できるレイアウトを考えぬくことです。
最初に想定したレイアウトと変わる場合がありますが、それほど悪くないプランなら、現実的なプランとしてキープしておきましょう。そして、当初のイメージのレイアウトでなくても、やりたいことが実現できているかじっくり検討してみましょう。どうしてもそれが、難しい場合には他の策を検討します。 -
全部の床を上げる
バリアフリーを実現しながら、自由なレイアウトが組める一番理想の形です。マンションの場合には、床が上がる分、天井までの距離が短くなるため結果的に天井の高さが低くなってしまいます。一般的に、10cm程度は上がってしまうことが多いため、採用されない場合もあります。
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キッチンエリア部分だけを上げる
キッチンエリアのみをステージのように少し上げることで排水経路を確保します。段差ができますが、部屋との境界線で区切ることで対応します。
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見落としがちな排気ダクトの経路確保
床上げの問題をクリアできたとホッとしたのも束の間、上を見上げたら、真上に梁が・・なんてこともあります。
梁があるから、レンジフードが取り付けられないということはありませんが、排気の経路を確保するために極端に天井が下がる部分が発生する場合があります。
その部分が、廊下や居室の一部などを通る場合は、キッチンの位置を再検討することになる場合もあります。
図面だけではイメージ難しい場合は、
3Dプランナーで確認を
水回りの配置を移動した場合には、生活動線や通路の広さなども大切な要素になります。大幅な間取り変更では、できたプランを平面図だけでイメージするのは限界があります。立体的なイメージは、紙で作った立体間取りや3Dプランニングソフトが欠かせません。特に部屋の広さや通路の幅の確認には活用すべきでしょう。