神戸市・明石市内で物件を購入される方にとって、物件価格と住宅ローンの融資額以外にも大切な「お金のこと」についてご存じですか?それは、物件購入時に現金で必要になる諸経費です。新築と中古物件で項目に違いがありますが、不動産購入時に、返済計画を立てる上で必ずご確認ください。
諸経費は基本的に現金で用意する
一般的に、物件価格の1割程度かかるとされています。2000万円の物件を購入した場合、手付金を200万とすると現金が、300万程度は必要だという事になります。
購入費用を全額住宅ローンで賄うとしても、諸経費については現金での準備が必要になります。余裕を持った返済計画とするためにも、諸費用を把握して、ある程度の現預金を手元に置いておくことを強くおすすめします。
物件の購入に必要な諸経費(新築・中古共通)
項目 | 必要なタイミング | 説明 |
---|---|---|
手付金 | 売買契約時 | 物件価格の10%が目安。一般的には、解約手付となり、手付金を放棄すれば、契約解除となる。 |
印紙税 | 売買契約時・ 住宅ローン契約時 |
売買契約書・住宅ローン契約書に貼るための印紙を用意する必要があります。 |
登録免許税 | 引き渡し時 | 所有権移転・建物保存登記・住宅ローン抵当権設定登記など司法書士に支払う費用 |
固定資産税 | 引き渡し時 | 引き渡し後から、その年の12月31日までの日割り分(売主が支払ったも固定資産税の精算金) |
住宅ローン手数料・保証料 | 住宅ローン契約時 | 融資に必要な、手続費用・保証料 |
火災保険料 | 住宅ローン契約時 | 住宅に掛ける火災保険。現在は、地震保険はセットとなっている。 |
団体信用生命保険料 | 住宅ローン契約時 | 住宅ローンの金利に含まれる場合は不要。 |
一般的に物件代金に対して
マンション・一戸建てともに10~12%程度
となる場合が多い。
(手付金を除く)
ちょっと豆知識
中古物件の仲介では、消費税がかからない。
売主が個人で、不動産会社が仲介し売却を行う場合には、物件に対する消費税はかからない。これは、個人間の取引では、消費税がかからないというルールに基づきます。業者が売主の場合には、消費税がかかります。また、どちらの場合にも土地には消費税はかかりません。
中古物件の購入時にかかる諸経費
項目 | 必要なタイミング | 説明 |
---|---|---|
仲介手数料 | 契約時・引渡し時 | 契約時50%・引渡し時50%で支払う場合が多い。 |
つなぎ融資金利 | 売却代金受領まで | 買い替えの場合に、売却代金が入る前に購入した場合に、支払いの資金がないので一時的に銀行から借りることになります。 |
住宅瑕疵保険検査・保険料 | 引き渡しまで | 中古物件の瑕疵担保保険を付ける場合に必要な、検査料と保険料 |
境界確定・測量費・登記費 | 契約まで | 境界の位置や権利関係など登記が必要な場合にかかる費用 |
リフォーム工事代金 | 必要に応じて | 壁紙の貼替え、ハウスクリーニングなどの簡易なものから、設備の入替えなどの大掛かりなものまで物件の状態に応じて |
中古物件の諸経費では、上記のように
仲介手数料とリフォーム工事代金が大きく占めます。
中古物件購入時の諸経費の重要ポイント
物件を購入するために組んだ住宅ローンが、収入から見て借りられる限度額に近い場合は、リフォームローンが通らない場合があります。
リフォーム工事代金は、住宅ローンに含めたり、リフォームローンとして別でローンを組んだりすることもできます。その場合の注意点は、物件を購入するために組んだ住宅ローンが、収入から見て借りられる限度額に近い場合は、リフォームローンが通らなかったり、リフォーム工事代金より低い金額までしか融資が下りなかったりする場合があります。
神戸・明石でもリフォームローンを組む前提で、中古物件を購入または購入後、リフォームの見積が思いのほか高くなり、希望のリフォームが出来なかった事例も存在します。その場合、リフォーム工事が非常に不満なものになってしまう場合がありますので注意してください。
引越し後は何かと物入りです。
また、その他にも、意外と見落としやすい必需品がありますので注意ください。例えば照明器具やカーテンなど、1枚、1個であればそれほどの金額にはなりませんが、家一軒となると50万円ぐらいかかることは十分に考えられます。
また、転校することになった場合の子供の制服代や通勤方法が変わった場合の交通費負担なども忘れがちな項目の一つです。そのような費用も含めて、資金計画は考えておきましょう。
物件購入時には、
住宅ローンの頭金とする現金と諸経費に充てる現金とを分けて考えて!
もし、現金を住宅ローンの頭金とするのか、現金で置いておくのか悩んだ場合には、ある程度は現金で置いておくことをおすすめします。最近では、インターネットを使えば繰り上げ返済も手数料無料で行えますので、まとめて返済も可能です。
家の購入後は何かとお金がかかることが多いので、しばらく落ち着くまでは、借りれるだけ借りて、現金は、何かの時のためにある程度おいておくことで心の余裕に繋がります。