No.83
サラリーマン大家を目指そう 1/3
街に並ぶアパートなどを見ながら「いずれは勤めている会社を辞めて、投資マンション経営や賃貸マンションの経営をして、副次収入を得たい」と考えることがあります。ひとむかし前に「不労所得」という言葉とともに注目を浴びた大家業。最近は会社を退職せず、賃貸経営をされる方が増えています。「サラリーマン大家」です。
1.サラリーマン大家について
サラリーマン大家は、日中の基本的時間は会社のお仕事(以下、本業)に費やしています。ここは一般的な会社員像と変わりません。大家のお仕事は実際のところ不労所得ではなく、様々な決め事や収支管理が必要です。ただ、いわゆる「地主さん」に比べて時間の確保が難しいサラリーマン大家は、様々な業務を代行してくれる「管理会社」と信頼関係を築いていることにより、両立を可能にしています。
2.サラリーマン大家になるメリット
サラリーマン大家になるメリット、まず考えられるのは収入が二通り(ダブルインカム)になることで収入増加が期待できることです。ただ賃貸マンション経営は支出も多く、入居率が高い位置で推移しないと手放しでは喜べません。二通りの収入を確立するには、賃貸マンション経営に「時間と労力」を掛けることが必要です。
筆者はサラリーマン大家になる最大のメリットとして、「リスクの軽減」と考えます。現代は既に「安定した仕事」というものはなく、二カ所からの収入は家計を安定させての、リスク軽減となります。
例えると、家庭のなかで男性も女性も働く「共働き」に近いといえるでしょうか。
ただ、こちらも賃貸マンションの事業が「持ち出し(支出>収入)となっては何も効果がないため、安定してからの効果に期待できます。
3.サラリーマン大家ならではの嗅覚を役立てる
営業職の方に限らず、会社員の方は「読む癖」がついています。これを活かして、サラリーマン大家として活躍される方も多いようです。また、建築会社や内装業者、家電業者など「何かしら大家業に関係のある職種」の方も多いのではないか?と思いがちですが、あまり関係がないようです。人の住まいには、様々な要素が必要なもの。多方面の知識が活用できるのですね。
この連載では、今後サラリーマン大家について継続して取り上げていきます。もちろん、サラリーマン大家にはデメリットもあります。本業との兼ね合いも重要です。様々な視点から紐解いていきましょう。
(参考:家主業をはじめよう)