No.86
不動産と2016年注目キーワードを探る
「不動産投資」は、賃貸マンションやワンルームマンション投資、またはJ-REITや不動産関連の投資信託など幅広いテーマです。共通して言えることは、「市況」の流れを受けやすいということ。何回かに分けて、不動産と2016年の注目キーワードについて考えます。初回は開催を4年後に控えたこのイベント。
東京オリンピック市況を押さえた不動産投資
2020年、東京オリンピックが開催されるまで、あと4年となりました。今夏2016年夏にはブラジルのリオデジャネイロで夏のオリンピックが開催され、東京がいよいよ「次の開催地」となります。オリンピック…と聞くと、何となく好景気を想定するキーワードですが、オリンピックを目前に控えたこの時期を、どのように捉えるべきなのでしょうか。
「オリンピックは東京だけのイベント」と落ち着いた見方をしている人も多いでしょう。確かに協議が行われるのはほとんど東京(一部サッカーの試合は全国各地で開催)ですが、観光客の増加など多大な景気浮揚効果が期待されています。みずほ総合研究所によると、東京オリンピックの経済効果はGDP押し上げ地で約36兆円と言われています。
狙い目は「観戦客はどこへ行く?」という視点
オリンピック開催などの世界型イベントは、主に日本国外からのお客さんがイベントを見に来て、ご飯を食べて宿泊して帰っていく。つまり、開催地以外に恩恵が少ないイベントでもあります。「オリンピックは東京だけのイベント」と言われてしまう所以です。
今回のオリンピック開催に即して不動産の観点から注目なのは、「観光地」と言われています。日本は地形も弓矢型で四季明瞭のため、東京でオリンピック観戦ののち、引き続き夏季休暇を取る観光客が予測されます。もちろん、この動きは2020年の一過性の強いものですが、オリンピックに期待できる観光地は以下のような点が期待できます。
また、「おもてなし」をするイメージも強い民泊ですが、いわゆる「放任」のオーナーもたくさんいます。サラリーマン大家にとっては、現在の賃貸借契約が頻繁に行われる「だけ」で、特に民泊として貸し出しスタイルは変わらない可能性が高そうです。
- 地価の上昇→売買価の上昇
- 交通インフラの整備
- 地域の活性化
もちろん、反面で地下上昇による固定資産税の上昇などマイナス面のリスクも考慮されるため、手放しで喜ぶわけにはいきません。ただ、不動産は注目されると、その分「活用の方法が集まる」というアイデア勝負の側面が強い投資でもありますので、「シェアハウス」や「DIYを取り入れた集客」など、今の時代にあった活用法も考えてみたいですね。
(参考:収益物件の買い方)