No.120
とにかく早く売りたい!「買取」について知ろう
家を売る時には、不動産会社に「仲介」してもらう方法以外に、「買取」という方法があります。買取には、メリット・デメリットがあり、特に「早く売りたい」という人には、最適な売り方です。今回は、そんな「買取」について解説していきます。
1.買取とは?
買取とは、不動産会社が物件を買い取ることです。つまり、不動産会社が買主を見つけて「仲介」するのではなく、不動産会社自身が物件を買い取るということです。不動産会社はその物件をそのまま転売するか、リノベーションなどをしてから転売します。
全ての不動産会社が買取をしているワケではありません。不動産会社によっては、仲介のみの会社もありますし、仲介と買取の両方を行っている会社もあります。
2.買取のメリット
買取のメリットは以下の通りです。
- 素早く決済できる
- 売却活動が不要
- 周囲に知られることなく売却できる
この3点の中で、特に①に関しては大きなメリットになります。そのため、冒頭で「早く売りたい人には最適」といったのです。
2-1素早く決済できる
買取は不動産会社が買い取るので、基本的には現金で一括購入をします。そのため、一般個人が購入するよりも決済スピードが早いです。最短でやり取りできれば、売買契約を締結してから数日で決済することが可能です。何かしらの事情でまとまったお金が早く欲しい方などは、この決済スピードは非常に大切になります。
2-2売却活動が不要
不動産会社が買い取るので、広告活動も不要ですし、不特定多数の見学者が来ることもありません。売却活動といえば、不動産会社の担当者が1度物件を見に来るくらいです。そのため、接客などの売却活動が不要なので、売主の負担は非常に少ないです。また、周囲に知られることなく売却出来るという点も買取のメリットです。
3.買取のデメリット
買取のデメリットは1つだけで、売却価格が相場より安くなることです。目安としては、相場価格の70%~80%程度まで、売却金額は下がってしまいます。先ほどいったように、不動産会社は物件を買い取った後転売します。
そのときに、不動産会社が相場並みの価格で買い取ってしまうと、相場以上の価格で売ることになり、売却が上手くいかない可能性が高いのです。そのため、相場価格の70%~80%程度まで売却価格は下がってしまうというワケです。この点しかデメリットはありませんが、かなり大きなデメリットになりますので、メリットと天秤にかけて慎重に判断しましょう。
このように、買取はメリット・デメリットがはっきりしています。売却価格がかなり下がってしまうので、選択する人は多くはありません。しかし、早く売らなければいけない事情がある方は、買取価格も査定して検討してみましょう。
(参考:物件の査定)
(参考:自分の住まいは、自分で売却できる。SELF不動産)