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【不動産コラム】「タワマン節税」の最新事情2017

「タワマン節税」の最新事情2017

No.130

「タワマン節税」の最新事情2017

今、タワマン節税のルールが変わろうとしていることをご存じでしょうか。仮に、このルールが変われば、タワーマンションを購入することによる節税効果は小さくなります。特に、タワマン節税を検討していた方は注意しましょう。

1.タワマン節税とは

そもそもタワマン節税とは、タワーマンションの上層階を購入することで、相続税を安くすることです。タワーマンションをはじめ、マンションはどの部屋を購入しても相続税評価額は変わらないため、相続税額も同じ額になるのです。しかし、実際に売却するときの金額は上層階の方が価値は高いです。

たとえば、最上階1億円の部屋と、下層階5,000万円の部屋があったとします。この場合は、どちらの部屋も相続税は変わらないので、最上階の1億円の部屋を購入した方が、その部屋を相続された人からするとお得です。なぜなら、1億円の価値がある部屋を取得できて、なおかつ5,000万円の部屋と相続税が変わらないからです。

これがタワマン節税の仕組みになります。

2.ルールの改正

タワマン節税のルール改正を簡単にいうと、上層階と下層階の相続税評価額を変え、相続税を上層階の方が高く設定するというものです。つまり、本来あるべき「価値」と相続「税額」を合わせるという改正になります。

そもそも、前項で話したタワマン節税は、仕組みとしておかしな仕組みでした。これは、タワーマンションというものが存在しない時代にできたルールだったので、タワマン節税という不合理な仕組みが生まれてしまったのです。

2017年1月時点ではこのルール改正は確定していません。ただ、2017年の税制改正大網には盛り込む予定となっているので、2018年の引渡物件は注意が必要です。今現在で、タワマン節税のルール改正は以下のように予定されています。

・高さ60メートル超、20階建て以上の新築マンションが対象
・中間層を起点に上層階は増税、下層階は減税
・1階ごとに約0.25%の税額差

仮に50階建てのタワーマンションであれば、25階が基準階になります。そこから、1つ下の階へいくごとに-0.25%減税、1つ上の階へいくごとに+0.25%増税されるのです。そのため、最下層階である1階と、最上階である50階の税金額の差は、12.5%の差になります。

このように、タワマン節税は仕組みが変われば、そもそもタワマン節税という言葉自体なくなりかねません。それだけ大きなルール改正ということです。不動産の中で「タワーマンションの購入」は、大きな節税効果を生むので、タワマン節税を行おうとしていた方は再度検討しましょう。

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