売却の予備知識中古住宅の売却にリフォームは必要?
リフォームせずに売却する理由のNo.1は?
売却前にリフォームしないほうが良いと言う意見のほとんどは、「リフォームにかけた費用以上に高く売れるとは限らない」という理由からです。つまり、売却前に行ったリフォームは、買主からは価値のないものになる可能性があるとの意見です。
しかし、この根拠は何でしょうか?
今からいくらで売れるか分からない物件に対し、費用をかけてリフォームを行うことに強くリスクを感じるため、このような感覚におそわれるように思います。しかし、過去の日経新聞の調査データでは、リフォームを行った方の7割の方が、売却前のリフォームは費用以上にリターンがあったと回答しています。
つまり、感覚的には、納得できなくても、データとしては、リフォームしたほうが高く売れる可能性があるということです。これは、神戸・明石の過去の事例でも同様です。
リフォームする箇所は?
不動産売買において、価値を上げることのできるリフォームは、床や壁紙などの建物に関する部分と住宅の付帯設備です。
付帯設備とは、キッチン・レンジフード・給湯器・クーラー・ユニットバス・洗面化粧台などの設備から、網戸やカーテンレールなどの窓まわりのものも含まれます。これらの価値を上げることはリフォームで可能です。
生活するために必要な設備がしっかりしていることで、設備が新しいだけでなく、手入れされているという印象を与えます。
高価売却につながるリフォームは?
一つの方法として、建売住宅や新築マンションのデザインや仕様のように、中古住宅を仕上げることがあります。中古物件の一番のメリットは、まずは安いことですが、デザインとオリジナリティを兼ね備えた手頃な中古物件はやはり人気があります。
中古物件を仕入れて、リフォームを行ない売却している会社もあるように、あなたの物件を同様にリフォームすることにより高価売却は可能です。神戸・明石の地域特性を踏まえ、ニーズに合ったフォームを行うことで、高値売却を可能にした事例は多くあります。
中途半端なリフォームは、かけた費用に見合わないことも
家のあちこちに生活している上で傷んでいる箇所がでてきて当然です。その部分を補修するようなリフォームはどうでしょうか?パッと見た感じの印象の良さで物件の好感度をアピールすることはできますが、物件自体の価値が上がっているとは言えません。
しかし、そのようなリフォームは、意外と費用がかかったりします。例えば、掃き出しサッシの下のフローリングが、日焼けや水の濡れで、表面がめくれてしまっている場合に、その部分だけを補修したり、枠や扉などの剥げた部分の塗装を行ったりすることです。
このような中途半端なリフォームを行うぐらいなら、部屋を清潔に保ったり、整理整頓を行う程度で十分でしょう。逆にフローリングが傷んでしまっている場合には、一部ではなくその部屋床全面の貼替えを行うほうが費用以上の価値を上げることになるでしょう。
リノベーション目的物件としての売却の場合はリフォーム不要
買主のお客様が、ご自身で好きなようにリフォームしたい場合には、内装のキレイさはほとんど価値を持ちません。買主は立地と価格だけで物件を見ています。
物件価格は、1円でも安いほうが良く、その場合は売主様がリフォームをすることは逆効果になります。物件が特に古い・立地が良い場合には、リフォームをしないことも有効です。
このように、どんなときでもリフォームしたほうが良いわけではありません。
まとめ
中古住宅を売却するにあたり、リフォームをするほうが良いのかしないほうが良いのかについては、どちらにもそれぞれに理由があります。
それは、物件ごとにリフォームをおこなったほう良い場合とそうでない場合があるという表の部分と、売却を依頼する不動産会社の考え方の違いという裏の部分があります。
その両面を理解して、リフォームをするかどうかを検討すれば良いでしょう。