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【不動産コラム】住宅ローンの返済で後悔しないためのポイント

住宅ローンの返済で後悔しないためのポイント

No.65

住宅ローンの返済で後悔しないためのポイント

不動産を購入する際には住宅ローンを利用する方が圧倒的に多いですが、その一部の方は、その後返済が困難になってしまったり、なんとか返済できたとしても生活水準を下げなくてはならなくなったりして、後悔する方がいるのも確かです。

そこで、ここでは住宅ローンの返済で後悔しないためのポイントを紹介したいと思います。

毎月の返済可能額を意識しているか

欲しい物件が見つかると、その価格から「頭金はこれだけ入れるから残りの〇〇円を借りて……」と考えてしまうものですが、これだと失敗してしまうことがあります。理想は、「毎月返済可能額は〇〇円だから、今の金利なら35年で返済するとして〇〇円借りられる。頭金はこれだけ用意できるから、買えるのは〇〇円以内の物件である」と、毎月の返済可能額をもとに購入可能な物件価格を決めることです。

そのためには、現在の家計の状況や将来の収支のバランスを予測し、その上で返済可能な金額を計算する必要があります。この行程を抜かして住宅を購入すると、たとえ銀行からお金が借りられたとしても、将来返済が難しくなってしまうリスクがあります。

頭金ゼロのデメリットを理解しておく

頭金ゼロで購入できる物件もありますが、これにはリスクがつきまといます。頭金ゼロで物件を購入した分借入金額は大きくなり、それだけ返済金額も大きくなります。また、万が一途中で売却することになった場合、頭金ゼロの場合は売却しても住宅ローンの精算ができないことも多く、新しい家の住宅ローンと、売却した家の住宅ローンの2つを抱えていかなくてはならなくなる可能性もあります。

物件自体の価格が安ければ、頭金ゼロで購入して損をしたとしてもリカバーできるかもしれませんが、金額が大きいほど、頭金ゼロのリスクも大きくなるということを理解しておかなければなりません。

ライフプランの変化を想定する

ライフプランとは、人生設計のことです。今の時点では、「○歳のときに子供が独立して、○歳のときに定年退職して……」と大まかなライフプランがあると思いますが、今後変わる可能性だってあります。転勤や早期退職ということもあるでしょうし、親の介護がのしかかってくることもあります。

ライフプランに変化が起こった結果、住宅ローンの返済が厳しくなる家庭もあるわけですから、住宅ローンを利用する際のライフプランは、若干厳しめの条件でシミュレーションしてみることも必要かもしれません。不測の事態に備えて、住宅購入後もある程度貯蓄しておくことが大切だと言えるでしょう。

このように、住宅ローンを利用する際には、ライフプランを現実的にしっかり見据えておくことや、現在の家計の状況および将来のキャッシュフローをしっかりとシミュレーションしておくことが、後悔しないためのポイントだと言えます。

ご自身で計算されてみるのももちろん大切ですが、ファイナンシャルプランナーに相談すれば、より詳しい情報が手に入ります。相談してみた結果、今の計画にお墨付きをもらえればそのまま続行できますし、厳しい場合は希望購入価格を下げて物件探しをしたり、今の家計を改善して貯蓄を増やす努力をするなど、対策も打てますよね。

不動産の購入は、大きな買い物です。後悔しないように、綿密な計画を立ててから実行するようにしましょう。

(参考:ファイナンシャルプランナーが教える住宅購入予算の決め方
(参考:返済額の目安がわかる!ローン返済額シミュレーション

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