No.23
中古物件と新築物件の違い
住宅を購入するとき、「新築か中古か」ということで悩まれる方は多いです。新築はやはりすべてが新品という魅力がありますが、価格は高い。中古住宅は価格が安いですが、使用感があったり、自分好みの間取りや設備にできない、というのが難点です。
「結局、どっちがいいのか分からない」という方のために、今回は中古物件と新築物件の違いで、特に見落としがちなところを紹介したいと思います。
立地の問題
住宅を購入する上で、立地は重要ですね。「○○区のあたりがいい」といったエリアの希望だけでなく、同じエリアの中でも「駅近かどうか」「高台かどうか」など、こまかい希望があるはずです。そして、一般的に人気のある立地というのは、すでに家が建っているもので、新築の家を建てられるようなスペースは空いていないということが多いのです。つまり、良い立地を優先させたければ、中古住宅の方がいいところに住める可能性が高いということです。
新築の場合も時間をかけて探せばいい立地の土地が売り出される可能性はありますが、いつまでたっても見つからない、という可能性の方が高いのではないでしょうか。
グレードアップしやすいのは中古
新築住宅を建てる場合も、すでに間取りなどが決定している・もしくはすでに建物が完成している「建売」と、設計段階から打ち合わせをして自分好みの家を作れる「注文住宅」がありますが、注文住宅の場合は自由に好みの家を建てることができます。しかし、ここで注意したいのは予算です。注文住宅の場合は建売よりも費用が掛かりやすいので、すべてを自分の希望通りに作ろうとすると予算オーバーしてしまい、どこかを妥協しなければならないことが多いのです。
一方中古住宅の場合、格安で購入したものをリフォームすれば、注文住宅よりも低予算で自分の希望通りの家を作ることができます。もちろん、購入した住宅の状態にもよりますが、自分の希望に近い住宅を購入してリフォームで手を加えるなら、新築よりもグレードの高い設備を入れられたりと、納得のいく家づくりは中古住宅でも可能だということですね。
購入時に楽なのは新築
住宅を購入すると言っても、住宅に関する知識を豊富に持っている人は多くはありません。住宅購入に際して1から勉強するにしても、仕事や家事などの合間にやるしかありませんから、かけられる時間は多くありません。その中で納得のいく物件を選ぶのであれば、新築の方が楽、ということが言えます。
中古住宅の場合は築年数に応じて耐震基準を満たしているかどうかなどチェックしなければならない点が多く、忙しい生活の中でしっかりとチェックした上で理想の家を手に入れる、というのはけっこう大変なのです。特に、「子供が小学校にあがるまでに」など期限が決まっている場合は、新築住宅を選んだ方が購入から入居までがスムーズにおこなえるでしょう。
このように、新築と中古ではどちらもメリット・デメリットはあります。どこにこだわるか、どんな制約があるかによってどちらを選ぶべきかは変わるので、家族とも話し合い、何を優先させるべきかをはっきりと理解しておくのがいいのではないでしょうか。
(参考:中古住宅と新築の比較)