No.22
不動産を売るときに気を付けたいこと
不動産を売る、という経験は、一般の方だとそうそうあることではありません。そのため、いざ住宅を売却しようと思ったときには不動産会社にお願いして、言われるがままに売却することになりがちです。でも、売却時には気を付けないと、損をしてしまうこともあるのです。そこで、ここでは不動産を売却する際の注意点を紹介したいと思います。
売却価格の相場を知る
「○○円ぐらいで売れたらいいな」という希望は誰しもあるものですが、希望通りに売却できるとは限りません。逆に、住宅の価値が増加していて思っている以上に高く売れる可能性もあります。不動産会社の言いなりになって損をしないためには、相場を知っておかなくてはなりません。インターネットの住宅情報サイトでも、地域や間取りで絞り込めば、自分が売りたい物件と似た条件の物件を見つけられます。いくらぐらいで販売されているものなのかを見て、相場を知っておきましょう。
複数の見積もりをとる
不動産会社はたくさんありますから、一社にお任せしてしまうのではなく、複数の不動産会社から見積もりをとっておきましょう。ただし、高い見積もりを出してくれるところだからいい、というわけではありません。相場よりもあきらかに高い価格の場合はいつまで経っても売れずに、結局安くで買い叩かれてしまうことにもなりませんから、現実的な数字を見きわめましょう。
対応できる特典を考える
中古住宅を購入する人からすれば、「この価格なら、クロスの張替えもしてほしい」など、何かしらの要望があります。そういった要望に、どの程度対応できるかを考えておくのはおすすめです。なんでもかんでも聞いてしまうと損になりますが、気持ち良く売却するためには、「エアコンはつけたまま売る」「クロスの張替えをしておく」など、購入者にとって特典になるようなことで自分が対応できそうなことを考えておくと交渉を持ちかけられてもスムーズに話をすすめられます。
売却する際にかかるお金を知っておく
不動産を売却する際には印紙代(印紙税)や事務的な手数料などお金がかかりますし、購入価格よりも値上がりしていれば、所得税・住民税が発生することもあります。しかし、なんと言っても大きいのは不動産会社に支払う仲介手数料です。売却時の仲介手数料は「取引価格×3%+6万円+消費税」が上限となっていて、たいていはこの上限額が請求されます。もし、2000万円で売却したとすれば70万円以上にもなるので、あらかじめ想定した上で売却額を決めるようにしましょう。
不動産を売却する際には、あらかじめこういったことを考えておく必要がありますが、親切な不動産会社であれば、すべての相談にのってくれますので、不安に感じることはありませんが、ご自身でお調べになるとより理解が深まります。